演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

腟原発悪性黒色腫の一例

演題番号 : P100-1

[筆頭演者]
澤田 麻里:1 
[共同演者]
永井 あや:1、多賀 茂樹:1、早瀬 良二:1

1:福山医療センター 産婦人科

 

腟原発悪性黒色腫は全悪性黒色腫の1%以下、腟原発の悪性腫瘍の4%を占める稀な疾患で、リンパ行性、血行性に早期転移を生じ予後不良の疾患である。症例は58歳3経産、外陰部腫瘤を自覚し精査加療目的に紹介となった。腟入口部の腟壁1時方向から有茎発育する径3cmの硬い黒色充実性腫瘤を認め、表面に一部潰瘍を認め易出血性であった。肉眼上通常粘膜色である茎を約1cm程認めた。腫瘍表面の擦過細胞診で悪性黒色腫、生検でも同診断であった。PET-CTでリンパ節転移や遠隔転移は認めなかった。腫瘍は有茎発育しており断端距離が確保可能と判断し、断端約2cmの距離で腫瘍切除、腟壁部分切除、左右小陰唇部分切除を施行した。病理でAJCC/UICC(2002年)進行期2C期(pT4bNXM0)結節型でtumor thicknessは9mmであった。茎には表皮内にmelanomaの細胞がみられたが、連続して切除した前腟壁に腫瘍細胞は認めなかった。後療法はDAVferon療法(DITC/ACNU/VCR+IFN創部局注)を計6コース施行し、現在再発なく約8ヶ月経過している。悪性黒色腫の治療は外科切除が第一選択であるが、典型的な術式はなく、広汎手術によるQOL低下のリスクと予後を考慮した治療が必要である。

キーワード

臓器別:その他

手法別:集学的治療

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