演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

口腔扁平上皮癌に対するS-1/Nedaplatin併用術前化学療法 第II相臨床試験

演題番号 : P1-3

[筆頭演者]
仁木-米川 敦子:1 
[共同演者]
中澤 光博:1、松本 由香:1、岩井 聡一:1、加藤 逸郎:1、墨 哲郎:1、小川 芙美:2、大西 徹郎:2、網野 かよ子:3

1:阪大・院歯・2口外、2:市立池田病院・歯口外、3:西宮市立中央病院・歯口外

 

(目的)口腔扁平上皮癌に有効なS-1とnedaplatinの2剤を組み合わせた術前化学療法を行い、その抗腫瘍効果と有害事象を調査し、術前化学療法としての有用性を検討する。(対象と方法)対象はT2以上の口腔扁平上皮癌新鮮例23症例で、性別は男性17例、女性6例であった。年齢は29-87歳で、平均年齢は62.5歳であった。Stage別ではstage II 11例、stage III 4例、stage IV 8例であった。投与スケジュールは、S-1 80-120 mg / m2を1日2回に分けてday 1-14まで経口投与し、nedaplatinはday 8に80 mg / m2を点滴静注した。これを1コースとして、1〜3コース実施し、その後、予定手術を実施した。臨床的効果判定は手術時に頭頸部癌取扱い規約(改訂第4版)により行い、組織学的抗腫瘍効果は摘出物を用いて大星・下里の分類により評価した。また、有害事象は、CTCAE ver.3.0により判定した。(結果)臨床的抗腫瘍効果はCR 5例、PR 5例、NC 13例で、奏効率は43.5%であった。Stage別の奏効率はstage II:63.6%、III:50.0%、IV:12.5%であった。組織学的効果はgrade I:2例、IIA:11例、IIB:5例、III:5例であり、奏効率は43.5%であった。Grade3以上の有害事象の発現率は、白血球減少8.7%(2例)、好中球減少13.0%(3例)、血小板減少21.7%(5例)、下痢4.3%(1例)および口内炎4.3%(1例)であり、その他の重篤な副作用はみられなかった。(結語)S-1とnedaplatin併用のneoadjuvant chemotherapyは、血液毒性が比較的多く認められたものの、消化器毒性の発現は少なく、腎毒性は認められなかった。奏効率は43.5%であったが、stage IVの進行癌では十分な効果が得られなかった。

キーワード

臓器別:口腔

手法別:化学療法

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