演題抄録

臓器別シンポジウム

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

緩和ケアチームにおけるリハ専門職の取組み

演題番号 : OS26-5

[筆頭演者]
佐藤 義文:1,2 
[共同演者]
山口 崇:2、片山 勝之:2、松本 美奈:2、久原 幸:2、石黒 敦:2、黒澤 茂樹:2、土岐 完:2、及川 透:2、宇佐美 多恵:2、島田 文:2、入江 翠:2、川守田 徹:2

1:手稲渓仁会病院 リハビリテーション部、2:手稲渓仁会病院 緩和ケアチーム

 

 がん領域のリハビリテーション(以下、リハ)はがんリハ算定新設以前からの介入分野であり、術前後や化学療法中の廃用、時には終末期の患者様を担当する機会も少なくなかった。
 当院は平成21年に地域がん診療連携拠点病院の指定を受け、コンサルテーション型のPCT活動をしている。平成23年より理学療法士1名がPCTコアスタッフとして参加、現在は専任看護師や薬剤師を中心に、兼任スタッフ(内科 麻酔科 精神保健科 歯科医師、WOC看護師、MSW、理学療法士、管理栄養士、研修医等)がチームとして協同して活動している。具体的には、毎週のカンファレンス(現行ケースのディスカッションや症例の振り返り)、院内ラウンドを中心に、文献抄読や各部門のトピックス紹介、院内外の研修会、患者会支援等が行われている。また、病棟でのケースカンファレンスでは、PCTメンバーやリハ担当者も介入し、現行ケアの目標設定や退院支援、必要に応じ、訪問看護や往診医も参加している。
 PCTにおけるリハ専門職の役割は、リハ担当者とPCT間の双方に判りやすい情報提供や、リハ未処方ケース等の適応判断や助言、簡易的なADL指導、QOLやリスクを考慮した薬剤調整依頼とともに、リハ担当者の評価や方針等の過不足の助言である。
 後方視的調査では、当院PCT介入例のリハ処方割合は60.8%。療法士からPCTへの報告は、患者様の機能、能力、現行リハ内容、疼痛評価が多かった。PCTから担当療法士へは、病状や治療内容、予後について、機能や能力評価の補足や、リハプログラムへの助言や指導、使用薬剤の伝達が多かった。
 リハ職種がPCTに加入して「リハ担当者への情報伝達や状況把握がしやすくなった」「リハ処方に至らないケースでも、動作指導や装具適否の意見が聞ける」等、他のPCTメンバーから嬉しい意見を頂いているが、リハ専門職として広い視野と知識などの高いスキルが要求される点、一般業務と兼務で時間の確保が難しい点、更には後任育成が難しい点は課題と考えている。
 今後、PCT活動の効率性や効果判定推進の為に、共通データベースツールや言語の共通化が課題と考える。その一端を担うリハ専門職として、FIMやPS、PPSの定期的なチェックを既に実践している。
 非薬物での疼痛コントロールや呼吸苦の軽減としての徒手療法、動作や生活指導、環境調整など、療法士が介入できる点もまだ多く、今後も患者様に貢献出来る様、様々な提案をしていきたい。

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