演題抄録

臓器別シンポジウム

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

子宮頸癌に対する画像誘導小線源治療

演題番号 : OS25-4

[筆頭演者]
野田 真永:1 
[共同演者]
中野 隆史:1

1:群馬大学大学院医学系研究科 病態腫瘍制御学講座 腫瘍放射線学分野

 

本邦での子宮頸癌に対する放射線療法の治療成績は早期症例では手術療法に匹敵し、手術非適応となる局所進行期症例でもおよそ半数の患者が5年生存することが示されている。その中でも子宮頸癌の局所制御において、線量集中性に優れた腔内照射などの小線源治療の役割は大きい。従来から腔内照射では、正側2方向のX線写真を用いて、A点などの画一的な基準点に対する線量処方を行う2次元治療計画に基づき施行されてきた。これに対し、MRIやCTなどを用いた3次元治療計画に基づき小線源治療を施行するのが3次元画像誘導小線源治療、3D-Image-guided brachytherapy (3D-IGBT)である。アプリケータ装着状態でのCT画像を用いて治療計画を行うと、子宮の外輪郭の同定および膀胱、直腸/S状結腸、小腸などの子宮周囲の臓器の描出が可能となる。これにより子宮局所への適切な線量投与および子宮周囲臓器に対する不要な線量投与の軽減が可能となり、その結果、局所制御率の向上ならびに晩期障害予防を期待できる。さらに、MRIを用いた場合は、MRIが腫瘍の描出に優れることを利用して個々の腫瘍進展に応じた治療計画を立てることが可能である。従来はタンデム・オボイドのみによる定型的な腔内照射では腫瘍への線量投与が不十分となることが予測される症例に対して、施行可能施設においては組織内照射が考慮されていた。当院ではこのような症例に、腔内照射と組織内照射という異種の小線源治療を組み合わせた組織内照射併用小線源治療(ハイブリッド小線源治療)の適応を考慮する。同治療は腔内照射におけるアプリケータの簡便性と組織内照射における線量分布の良好性の2つを合わせ持つことが特徴である。本シンポジウムでは、3次元画像誘導小線源治療ならびに組織内照射併用小線源治療の有用性を紹介する。

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