演題抄録

臓器別シンポジウム

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

子宮頸がんにおける術後補助化学療法の有用性を検討する

演題番号 : OS25-3

[筆頭演者]
武隈 宗孝:1 
[共同演者]
米田 聡美:1、久慈 志保:1、田中 晶:1、高橋 伸卓:1、安部 正和:1、平嶋 泰之:1

1:静岡がんセ

 

緒言:当院では術後再発高リスク群に対しFP療法によるCCRT; FP radiation(5FU; 700mg/m2+CDDP; 70mg/m2, 3週毎、4クール+全骨盤照射)を、再発中リスク群に対しては全骨盤照射を標準としているが、術後合併症などで放射線治療適応外と判断された症例などに対しては化学療法(CT)を行っている。今回術後療法について後方視的に解析を行い、CTの意義について検討した。方法:(1)2002年11月から2012年5月までの間に広汎性子宮全摘術(RH)を行い、再発高リスク群と診断されFP radiationを行った子宮頸がん73症例を対象に、その安全性などについてを検討した。(2)同期間に、再発中リスク以上と診断された子宮頸がん176例を対象に、CT群と全骨盤照射/FP radiation群(RT群)の安全性と有効性について比較・検討した。結果:(1)FP radiationにおける毒性の検討:好中球減少症76.7%、発熱性好中球減少症4.1%。発熱性好中球減少症のうち1例1.4%は死亡例。食欲不振94.5%、下痢87.6%、浮腫41.1%、腸閉塞21.9%。また骨盤内リンパ節摘出個数が40個以上32例と40個未満41例の毒性を比較したところ、食欲不振(p=0.073)、悪心(p=0.042)、嘔吐(p=0.009)、下痢(p=0.028)、浮腫(p=0.042)において有意に摘出個数40個以上の群でG3以上の有害事象が発生した。(2)CT群 vs RT群:観察期間33か月。年齢中央値49歳、CT群46例、RT群130例。i)G3以上の有害事象の比較;好中球減少(p=0.001)、発熱性好中球減少症(p=0.015)は有意にCT群で強い毒性を認めたが、発熱性好中球減少症を認めたRT群3例のうち1例は死亡例。また下痢(p=0.051)、腸閉塞(p=0.054)は有意にRT群で強い毒性を認めた。ii)2年全生存率の比較; CT vs RT; 89.6% vs 89.8%, p=0.9399。扁平上皮癌のみの検討、100% vs 97.6%, p=0.2942、非扁平上皮癌のみの検討、82.2% vs 73.8%, p=0.3768。結論:RH後のRTは毒性が強く、手術侵襲が高度であるほど、有害事象の発生頻度は高率になる。術後CTはRTと比較してより安全で、同等以上の有効性が期待できる治療と考える。

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