演題抄録

臓器別シンポジウム

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

骨・軟部肉腫に対する今後の放射線治療戦略

演題番号 : OS23-5

[筆頭演者]
小泉 雅彦:1 
[共同演者]
林 和彦:2、瀬尾 雄二:2、礒橋 文明:2、鈴木 修:2、吉岡 靖生:2、吉川 秀樹:3、小川 和彦:2

1:大阪大学大学院医学系研究科 医用物理工学講座 放射線腫瘍学、2:大阪大学大学院医学系研究科 放射線治療学、3:大阪大学大学院医学系研究科 整形外科学

 

放射線治療の目的は、主に術後局所制御の向上と、手術困難例への代替治療である。しかし、従来型の外部放射線治療では、線量集中性が困難であった。その克服としての戦略には、周術期の組織内照射と体外術中骨照射がある。最近は、高精度放射線治療として、3次元原体照射から強度変調放射線治療(Intensity modulated radiotherapy; IMRT)も使用される。腫瘍形状に沿った線量分布の原体性が増し、腫瘍の線量集中性が増加してきた。画像誘導放射線治療(Image-guided radiotherapy; IGRT)を組み合わせ、照射位置精度も向上した。後腹膜などの巨大腫瘍での手術不適例でも、根治目的での適応が増えるであろう。肉腫は一般に放射線抵抗性である。高精度放射線治療は周囲正常組織への被曝線量を軽減でき、化学療法併用の安全性が確保できる可能性もある。両者の同時併用は積極的に行われる様になろう。更に、最近は粒子線治療(炭素線・陽子線)の適応が、施設数の増加とともに拡大してきた。平成26年度での保険収載も期待されている。今後の治療戦略として、集学的治療において、これら高精度放射線治療、粒子線治療が果たす役割が益々大きくなっていくことが期待される。

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