演題抄録

臓器別シンポジウム

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

MDアンダーソンがんセンター胸部分子病理部門より見た肺癌個別化医療

演題番号 : OS2-1

[筆頭演者]
Junya Fujimoto:1,2 
[共同演者]
Ignacio Ivan Wistuba:1

1:Department of Translational Molecular Pathology, The University of Texas MD Anderson Cancer Center, USA、2:UT-Lung SPORE Tissue Bank, Division of Pathology/Lab Medicine, The University of Texas MD Anderson Cancer Center, USA

 

 肺癌の個別化医療は近年進捗著しいが、未だに日米でがん死亡率の上位を占めておりさらなる前進、パラダイムシフトが必要とされている。今までとは異なる発想や手法からのアプローチが必要とされており、それらを有機的に結びつけるにはmultidisciplinaryな組織の形成が必要である。テキサス大学MDアンダーソンがんセンター(MDACC) は早くからこのコンセプトを取り入れ、所謂胸部グループは腫瘍内科、胸部外科、腫瘍放射線科、病理の科を横断するグループで構成されている。その中でそれぞれの分野を接着させ、分子病理学的な分野を担っているのがDr. Wistubaが主催するThoracic Molecular Pathology Lab(TMPL)である。TMPLは同時に胸部組織バイオバンクを発展、維持、管理している。これによって臨床部門と研究部門の交流が円滑に行われプロジェクトの重なりを最小限にすることができるため限られた資源を有効活用することができる。 MDACCにおける肺がんの個別化治療への取り組みとしては3つの段階に分けることができる1. 新規発見フェーズ(Discovery Phase)、2.検証フェーズ(Validation Phase)、3.応用フェーズ(Application Phase)に分ける事ができる。現在進行形で行われているプロジェクトとしてはSpecialized Programs of Research Excellence (S.P.O.R.E.)、Profiling of Resistance Patterns and Oncogenic Signaling Pathways in Evaluation of Cancers of the Thorax and Therapeutic Target Identification (P.R.O.S.P.E.C.T.)、Biomarker-Based Approaches of Targeted Therapy for Lung Cancer Elimination (BATTLE) 等がその代表として挙げることができる。これらのプロジェクト及びそれらのギャップを補完するその他の新規プロジェクトにおいて病理医が重要な役割を果たしているものが多いのも特徴的である。我々TMPLが関与している肺癌個別化医療への取り組みと現在準備している展開について述べる。

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