演題抄録

臓器別シンポジウム

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

再発卵巣癌の治療戦略-Chemo-Rotation-

演題番号 : OS19-6

[筆頭演者]
田畑 務:1 
[共同演者]
奥川 利治:1、谷田 耕治:1、近藤 英司:1、本橋 卓:1、平田 徹:1

1:三重大学大学院医学系研究科 臨床医学系講座 産科婦人科学

 

 再発卵巣癌は、例えプラチナ感受性症例であっても、いずれはプラチナ抵抗性となり、完治を望むのは困難である。しかし、中には多数の化学療法が奏効し、延命が図れる症例もある。このように、様々な化学療法を用いて延命を図ること(Chemo-Rotation)が、再発卵巣癌の新たな治療戦略になると考えている。Chemo-Rotationの実施にあたっては、プラチナ感受性か抵抗性かを判断するとともに、これまでの化学療法における副作用や蓄積毒性も考慮し、前治療と交叉耐性のない薬剤の選択を行う。特にプラチナ抵抗性症例では、どのような薬剤を用いても、その奏効率は20%以下であり、奏効を狙うのではなく、現状維持で充分延命に貢献できることを患者に理解していただく必要がある。Chemo-Rotationでは、患者の希望や価値観が最も重要であり、化学療法は逆に命を縮める可能性もあることも理解していただかなければならない。また、延々と化学療法を行い続けるのではなく、軽快時には休薬したり、PS低下時には化学療法を中止することも必要である。発表では、どのようにしてChemo-Rotationを行うのか、また、その問題点についても述べたい。

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