演題抄録

臓器別シンポジウム

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

卵巣がんの最新治療

演題番号 : OS19-2

[筆頭演者]
竹内 聡:1 

1:岩手医科大 医学部 産婦人科

 

上皮性卵巣がんの4大サブタイプである漿液性腺癌(sOC),粘液性腺癌(mOC),類内膜腺癌(emOC),明細胞腺癌(CCC)のうち,mOC, CCCの抗がん化学療法抵抗性が報告されている。さらに,分子生物学的特性より,生物学的悪性度の高いhigh grade (HG)と予後が比較的良好であるlow grade (LG)に分類されることが判明し,両者の間での遺伝子変異が異なることが知られている。卵巣がんの治療の原則は,手術療法と抗がん化学療法との交互併用による腫瘍減量治療である。しかしながら,ゴールドスタンダートといわれるパクリタキセル+カルボプラチン併用療法において,HG-sOCに対する奏効率は70-90%と高率を示すものの,長期生命予後が良いとは言えない。そこで,新しい治療法として,他臓器癌と同様,分子生物学的個別化治療が提唱され,種々の分子標的治療薬の臨床試験が試みられている。卵巣がんに対する治療戦略も,分子生物学的検討の結果(Bench)から(to)個別化臨床試験(Bed:home)を行うテーラーメード治療へと進化しているといえる。以上を踏まえ卵巣がん治療の現状と展望について最新の情報を報告する。

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