演題抄録

臓器別シンポジウム

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

手術療法を主体とした舌癌治療について

演題番号 : OS16-1

[筆頭演者]
山下 善弘:1 
[共同演者]
大関 悟:2、橋本 憲一郎:2、山本 哲彰:3、池邉 哲郎:4

1:宮崎大学医学部感覚運動医学講座顎顔面口腔外科学分野、2:福岡歯科大学 口腔・顎顔面外科学講座 口腔腫瘍学分野、3:大分大学医学部歯科口腔外科学講座、4:福岡歯科大学 口腔・顎顔面外科学講座 口腔外科学分野

 

 口腔癌の治療において近年,放射線治療や化学療法の進歩により超選択的動注化学放射線療法などによる根治的治療を行いつつ可能な限り機能温存を目指した治療が行われてきている.しかしながら舌癌においてはその根治性から手術療法が主体となることが多い.演者らもこれまでに舌扁平上皮癌の治療法として手術療法を主体として治療を行ってきた. 今回,過去10年間における手術療法を主体とした舌癌治療について検討を行ったので報告する. 2002年1月から2011年12月までの10年間で九州歯科大学口腔顎顔面外科学講座と福岡歯科大学口腔・顎顔面外科学講座を受診し,舌扁平上皮癌の診断が得られた症例は256例であった.その内,初回治療法として手術療法が行われ,術後十分な経過観察が行われ,評価が可能であった症例は201例であった.その内訳は男性:116例,女性:85例の20歳から90歳までの平均62.1歳である.Stage分類ではStage I: 70例,Stage II: 65例,Stage III: 23例,Stage IV:43例であった. 治療成績では5年累積生存率は79.0%でN0症例では85.9%,N+症例では53.2%であった. 舌癌の手術療法においては原発巣ならびに頸部転移巣の根治性を高める手術を行うことが最優先であるが,一方、その後の嚥下,発音などの機能障害を可能な限り軽減し,術後のQOLを高めることも重要である.そのため現在の舌癌の手術療法において再建手術が重要な役割を果たしていることは事実である.われわれの手術療法において舌癌切除後の再建は遊離皮弁を第一選択として再建を行っており,再建方法、機能等についても検討した.

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