演題抄録

臓器別シンポジウム

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

術前化学療法は今後の主流となり得るか?

演題番号 : OS11-4

[筆頭演者]
吉川 貴己:1,2 
[共同演者]
長谷川 慎一:2、土田 和史:2、藤川 寛人:1、若杉 健弘:1、川邉 泰一:1、幕内 洋介:1、尾形 高士:1、佐藤 勉:1,2、大島 貴:2、利野 靖:2、益田 宗孝:2、青山 徹:2、林 勉:2、長 晴彦:1

1:神奈川県立がんセンター 消化器外科、2:横浜市立大学 外科治療学

 

Stage IIIの5生は、D2手術+術後S-1で50~60%と十分とは言い難い。更に強力なレジメンが必要であろう。術後補助化学療法(Ad-CTX)は術前(NAC)に比し、正確な病理診断に基づいてStage III症例を選択できるというメリットがあるが、合併症を起こした症例が脱落するデメリットがある。一方、術前は術後に比し、より毒性が少なくコンプライアンスが高い、腫瘍が縮小しダウンステージングが得られる、実質的なR0切除割合が向上する、不必要な手術を回避できるというメリットがあるが、臨床診断に基づくためStage IやStage IIが混入するというデメリットがある。本邦では、術後S-1に対し術後S-1+DocetaxelのPhase IIIが開始されたが、東アジアでは、術後S-1に対するNAC-DOSの3剤併用療法、術後SOXに対し術前術後のSOXなどがPhase IIIとして開始されている。また、英国では、接合部腺癌に対するNAC-FP2コースに対しNAC-EOX4コース、胃癌に対するEOXに対しEOX-BevもしくはEOX-LapatinibのPhase IIIが進められている。3剤、Long-term、分子標的というGlobalな流れの中で、本邦においてNACの開発に着手することは「なり得る」というよりも「必然または必須」であろう。

前へ戻る