演題抄録

臓器別シンポジウム

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

化学療法を受けている患者の就労へのサポート

演題番号 : OS1-5

[筆頭演者]
清水 奈緒美:1 

1:神奈川県立がんセ  

 

 分子標的治療薬を含むがん化学療法の開発によって、進行がん患者であっても長期生存が可能なケースが増えてきた。この恩恵の一方で、薬剤が高額で、長期に大きな経済的な負担を抱える患者も増えている。
 厚生労働省研究班によると、がんに罹患した勤労者の30%が依願退職し、4%が解雇されたと報告されている。「がん対策推進基本計画」(平成24年6月)においても、このような社会的な現状から、「就労の問題に対する対応」が重点的に取り組むべき課題として取り上げられた。
 化学療法をうける患者が生活を維持し、治療を継続する意味において、就労は切迫した問題になっている。そして、当然ながら、社会とつながりをもち、その人らしく生き続ける意味において就労は重要な問題である。看護職がどのようにこのことに関わることができるか、活発に検討されるべきであるが、現場はまだ手探りの段階にある。
 私は現在、がん専門病院で病棟看護科長を務めており、これより前は相談支援センターのがん相談員として勤務していた。病棟と相談支援センターの双方の体験から、就労支援には「辞めないことへの支援」と「退職したあとの就労への支援」があり、前者では就労しながら治療を受け続けることのイメージ化と、職場との調整への支援が、後者では職を得るための活動への支援とともに、心理的な支援が重要と考えている。
 病棟と相談支援センターの経験から私見を述べ、意見交換させていただきたい。

前へ戻る