演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当院における進行再発大腸癌に対するBV+XELOX/FOLFOX療法の治療成績の比較

演題番号 : O98-1

[筆頭演者]
中野 大輔:1 
[共同演者]
山口 達郎:1、松本 寛:1、中山 祐次郎:1、本田 五郎:1、岩崎 善毅:1、矢島 和人:1、大日向 玲紀:1、高橋 慶一:1

1:がん・感染症センター都立駒込病院 外科

 

【目的】 進行・再発大腸癌治療に対するFOLFOX+Bevacizumab(BV)療法およびXELOX+BV療法はNCCNガイドラインにおいて一次・二次治療として位置付けられている。しかし本邦において両者を比較した臨床データは不十分である。そこで、当院にてXELOX+BV療法を施行した症例と、同時期にFOLFOX+BV療法を施行した症例についてレトロスペクティブに解析検討する。
【対象と方法】 2009年9月から2012年12月の期間に切除不能再発大腸癌に対して1次治療としてXELOX+BV療法を行った49例、 FOLFOX+BV療法を行った108例を対象とした。
【結果】 患者背景は、XELOX+BV療法群(以下X群)において平均年齢:65.5歳(43-85)、男性/女性:30/19、KRAS遺伝子野生型/変異型:5/6、BRAF遺伝子野生型/変異型:11/0であった。FOLFOX+BV療法(以下F群)において、平均年齢:63.7歳(30-83)、男性/女性:53/55、KRAS遺伝子野生型/変異型:19/13、BRAF遺伝子野生型/変異型:33/2であった。奏効率はX群/F群で53.1/54.6%(p=0.991)、病勢制御率は83.7/87.0%(p=0.752)。無増悪生存期間中央値は11.7/11.6ヶ月(p=0.741)でいずれも有意差を認められなかった。KRAS遺伝子変異の有無で、治療効果の差は無かったが、BRAF遺伝子変異を持つ2例の全生存期間は平均11.9ヶ月(8.5、16.2ヶ月)と予後不良であった。
有害事象について評価可能であった症例は、X群(38例)/F群(100例)で、手足症候群と末梢神経障害それぞれ20例(52.6%)/10例(10.0%)、35例(92.1%)/92例(92.0%)に認めたが、Grade3以上の有害事象は認めなかった
【結論】 当院におけるXELOX+BV療法とFOLFOX+BV療法の有効性は同等であった。有害事象においては、X群で手足症候群の発生が高率であったが、適切な薬剤の減量やスキンケアを行うことで、認容性を保つことが可能であった。以上より、XELOX+BV療法はFOLFOX+BV療法の代替療法となり得ると考える。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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