演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

高度進行胃癌における集学的治療の検討-術後化学療法の工夫-

演題番号 : O97-6

[筆頭演者]
金沢 義一:1 
[共同演者]
藤田 逸郎:1、小野寺 浩之:1、保田 智彦:1、加藤 俊二:1、内田 英二:1

1:日本医科大学 付属病院 外科

 

はじめに:高度進行胃癌において集学的治療の担う役割が大きく、とくに化学療法の工夫が長期生存に寄与する。key drugである5-FU、CPT-11、CDDP、Taxanは投与法によっては胃癌術後のコンプライアンスの問題で目標投与の完遂や継続は困難であることが多い。よって腹膜播種の抑制を中心に集学的治療法を検討した。方法:術前診断にて3型・4型胃癌、cT3以深、cN2以上、cM0-1で治癒切除後再発リスクが高い高度進行と診断された29例において検討した。29例は術前に高度進行と診断されS-1+CDDPの術前化学療法が1あるいは2コースが実施された。そしてR0の手術が実施され術後の補助化学慮法としてはS-1単剤1年(A群)あるいはS-1/Docetaxel交替投与療法(B群)が行われた。交替投与療法はS-1(80mg/m2)を第1-21日に投与し、1週休薬後第29日および第43日にTXT(35mg/m2)の投与後2週休薬し、これを1コースとして繰り返した。そして(A群)と(B群)の治療成績を比較検討した。結果:29症例の内訳は39-80歳でA群/B群は、それぞれ19例/10例となった。S-1+CDDP術前化学療法の奏効率はA群61.1%、B群66.7%と差はなかった。胃切除が行われ術中CY(+)あるいはP1(取扱い規約第12版に基づく)が認められ、結果としてStageIVであった症例がA群、B群6例で、それぞれ5例、6例含まれた。そして平均生存日数においてはA群19.6ヶ月に対してB群6例24.7ヶ月であるが、現在も経過観察中である。S-1単剤(A群)では術後コンプライアンスの問題で予定総投与量85%以上を投与できたのは約75%であったが、交替療法(B群)では平均投与コ-ス数は7.1回と56週とほぼ1年以上であった。考察と結語:進行胃癌においてはS-1を中心とした薬剤により大きく予後に寄与している。しかし胃切除後の症例にはコンプライアンスの問題で治療継続は困難であることが多い。コンプライアンスの改善とS-1単独では不足であった、Docetaxelの上乗せ効果と考えている。腹膜播種の抑制は予後に寄与しS-1/Docetaxel交替療法は良好な良好なコンプライアンスを維持でき有効であると考えられた。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:集学的治療

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