一般演題(口演)
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進行再発胃癌における2/3次治療としてのアブラキサンの使用経験 演題番号 : O97-4
1:済生会横浜市東部病院 外科、2:済生会横浜市東部病院 消化器内科
<背景>アブラキサンはパクリタキセルを人血清アルブミンに結合させナノ粒子化した製剤である。生食での懸濁投与が可能となり、過敏症予防のための前投薬も必須でなくなった。今回、進行再発胃癌に対する2/3次治療としてアブラキサンを投与したので、その経験につき報告する。<方法>進行再発胃癌に対して、アブラキサンを投与した4症例をretrospectiveに安全性、有効性につき検討した。投与法は260 mg/m2を3週毎に投与した。PS不良例では減量での開始も行った。 <結果>2013年3月~2013年5月にアブラキサンを使用した症例は4例。全例男性、年齢は64-79歳、PS0/1/2:3/0/1例、2次治療/3次治療:2/2例、進行/再発:1/3、開始用量(mg/m2):260/220/180:2/1/1。全例に2コース以上の投与が可能であった。奏効率:未。有害事象として、Grade 3以上の骨髄毒性:1例、Grade 3の末梢神経障害(DEB-NTC)を2例に認めた。過敏症は認めなかった。 <結論>アブラキサンの効果は今後観察期間を延ばして検証する必要がある。治療継続し、効果を引き出すには末梢神経障害に対する対策が必要である。そのひとつとして、減量開始することもひとつの選択肢になるかもしれない
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