演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

StageII/III胃癌に対する術後補助化学療法

演題番号 : O97-2

[筆頭演者]
長谷川 康弘:1 
[共同演者]
木内 誠:1、佐藤 正幸:1、山並 秀章:1、藤谷 恒明:1、椎葉 健一:1

1:宮城県立がんセンター 外科

 

【目的】ACTS-GC試験により、StageII/III胃癌に対するS-1による術後補助化学療法の有用性が示された。当科におけるStageII/III胃癌術後補助化学療法の現状について検討した。【対象】2006年7月から2011年12月までの、病理組織学的に胃癌取扱い規約13版におけるStageII、IIIと診断された66症例を対象とした(男性45例、女性21例、平均年齢66.7歳(32~89歳)、StageII:29例、IIIA:29例、IIIB:8例)。対象患者において補助化学療法の導入率、完遂率、非導入理由、非完遂理由、再発率等についてretrospectiveに検討した。【結果】66例中51例にS-1の補助化学療法が導入された(77.3%)。非導入理由は併存症による全身状態不良:7例、80歳以上の高齢:4例、希望:4例。1年間の治療を完遂できた症例は減量等の投与方法の変更を含め35例(68.6%)。中止理由は有害事象:11例、再発による薬剤の変更:3例、その他:2例。70歳以上ではS-1導入率、完遂率とも70歳以下に比べ有意に低下していた。有害事象による中止は70歳以上で72.7%と高率であった。性別、Stage別、術式別ではS-1の導入、完遂率とも差がなかった。21例に再発を認め、S-1内服群で14例(27.5%)、Stage別ではStageII:3例(14.3%),IIIA:7例(30.4%),IIIB:4例(57.1%)であり、S-1非内服群で7例(46.7%)であった。S-1内服群では再発までの期間は平均12.5ヶ月でS-1内服完遂後:6例、S-1内服継続中:3例、S-1内服中止後:5例であった。【まとめ】1) S-1による術後補助化学療法の導入、完遂とも年齢が関与していた。70歳以上では有害事象による中止割合も高く、より慎重な投与が必要で、S-1内服継続のために投与方法の検討も必要と思われた。2) S-1内服群においてもStageIII症例はStageII症例に比べ再発率が高く、StageIII症例にはより強力な補助化学療法の検討も必要と思われた。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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