演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

経口摂取不能進行胃癌に対するpaclitaxel + low dose FP 術前化学療法の検討

演題番号 : O96-6

[筆頭演者]
松木 淳:1 
[共同演者]
梨本 篤:1、藪崎 裕:1、會澤 雅樹:1、中川 悟:1、丸山 聡:1、野村 達也:1、瀧井 康公:1、土屋 嘉昭:1

1:新潟県立がんセンター 消化器外科

 

【目的】現在,高度進行胃癌に対する術前化学療法のKey drugとしてS-1が広く使用されている。当科では幽門狭窄により経口摂取が不可能な場合、paclitaxel + low dose FP (5-FU+CDDP)による術前化学療法を施行してきたのでその臨床効果について検討した。【対象・方法】対象は2001-2012年12月まで術前にpaclitaxel + low dose FP療法を行った高度進行胃癌33例。男/女は24/9例、年齢中央値65歳(42-82)。治療前の診断は、cT3/T4が31/2例、N1/N2/N3が8/13/12例、P0/P1が28/5例、H0/H1が27/6例、審査腹腔鏡施行23例中15例でCY陽性で、cStageIII/IVが3/30例であった(第13版)。Paclitaxel 40mg/m2をday1,8にCDDP 6.5mg/m2, 5-FU 350mg/m2をday 1-8に静注投与、3週間休薬を1回とし、1-4回(中央値2)施行後に手術施行。【結果】Grade 3以上の有害事象は13例(39%)に認められ、好中球減少4例、貧血6例、悪心1例、下痢1例、胃出血1例、胃穿孔1例であった。化療効果はPR 9例(27%)、 NC 21例(64%)、PD 1例(3.0%)、NE2例。手術は、幽門側胃切除/胃全摘が25/8例、D1/D2/D3が7/22/4例、同時肝切除1例、R0/R1/R2は17/4/12例で、治療関連死は認めていない。CY陰性化は8例(53%)で、fStage I/II/III/IVが1/0/9/23例、StageIVからのDown Stageは7例に認められた。組織学的効果はGrade 1a/1b/2/3が23/6/3/1例であった。術後は32例に化学療法を施行(29例がS-1ベース)。遠隔成績は観察期間中央値16.6ヶ月(3.5-98.5)で、全33例のMSTは18.6ヶ月、1生/2生/5生率は72.2/39.6/18.0%、R0では31.0ヶ月、81.6/54.4/31.1%、R1では12.6ヶ月、75.0/0/0%、R2では12.3か月、58.3/16.7/0%であった。【結語】paclitaxel + low dose FPによる術前化学療法は、経口摂取不能の高度進行胃癌に対しても施行可能で、重篤な有害事象が少なく、CY陰性化が高率にみられた。化療後のR0手術の予後が期待できる。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:集学的治療

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