演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

進行胃癌に対する術前補助化学療法の至適なコース数の探索:COMPASS 早期解析結果

演題番号 : O96-5

[筆頭演者]
吉川 貴己:1 
[共同演者]
田邊 和照:2、西川 和宏:3、伊藤 誠二:4、松井 隆則:5、木村 豊:6、円谷 彰:7、森田 智視:8、宮下 由美:9、坂本 純一:10

1:神奈川県立がんセンター 消化器外科、2:広島大学消化器外科、3:国立病院機構大阪医療センター外科、4:愛知県がんセンター中央病院消化器外科、5:愛知県がんセンター愛知病院外科、6:市立堺病院外科、7:湘南鎌倉総合病院治験管理室、8:横浜市立大学学術院医学群臨床統計学・疫学、9:NPO法人ECRINデータセンター、10:公立学校共済組合 東海中央病院

 

【背景】進行胃癌の予後改善には、薬剤のComplianceが高い術前化学療法(NAC)が注目されているが、至適なコース数/レジメンは明らかではない。【方法】高度進行胃癌(13版規約でcStage2/cStage3の食道浸潤胃癌・大型3型・4型胃癌、cStage3胃癌、P1/CY1/N3/T4N2で根治切除可能なcStage4胃癌)を対象に、NACとして、S-1+CDDP (SC)vs PTX+CDDP(PC)、2コース vs 4コースの合計4群を比較する多施設共同ランダム化第二相試験(COMPASS trial)を行った。SCは、小泉レジメン(S-1:80mg/m2で21日間投与、CDDP:60mg/m2で8日目投与)で、3週投与1週休薬とした。PCは1/8/15日目にPTX 80 mg/m2, CDDP 25mg/m2を投与する3週投与1週休薬のレジメンである。Primary endpointは3年生存割合、Secondary endpointsは病理学的奏功割合、R0切除割合、R0/R1切除割合、治療完遂割合、有害事象、5年生存割合である。今回は、Key secondary endpointsとして、早期の有効性指標結果(すべて全登録例を分母として算出)を報告する。【結果】2009年9月~2011年7月に83例が登録され、A群(SC2コース、n=21)、B群(SC4コース、n=20)、C群(PC2コース、n=21)、D群(PC4コース、n=21)に割り付けられた。背景因子に偏りなし。NAC完遂率は、A群91%、B群60%、C群100%、D群81%。R0切除割合は、A群81%、B群75%、C群67%、D群76%。病理学的奏功割合は、A群43%、B群40%、C群29%、D群38%。病理学的CR割合は、A群0%、B群10%、C群0%、D群10%。【まとめ】病理学的奏効割合は2コース群と4コース群で変わらなかったが、病理学的CRは4コース群にのみ認めた。2コースで奏功した症例では、更に2コース追加することで、原発巣の病理学的CRが高率に誘導されることが示唆された。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:集学的治療

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