演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

食道癌に対する根治的化学放射線療法の治療成績と問題点

演題番号 : O94-2

[筆頭演者]
江頭 明典:1 
[共同演者]
藤 也寸志:1、上江洌 一平:1、藤家 雅志:1、大垣 吉平:1、前原 伸一郎:1、山本 学:1、南 一仁:1、池田 泰治:1、岡村 健:1

1:九州がんセンター 消化器外科

 

【目的】食道癌に対する根治的化学放射線療法(dCRT)の治療成績を各ステージにおいて解析し治療における問題点について検討する。【対象と方法】2003年以降当院にて食道癌に対しFP療法併用のdCRTを施行したcStage 0からcStage4aまでの245例を対象とし、治療成績について検討を行った。【結果】(1)男/女、215/30。平均年齢、67.4歳。臨床病期、cStage0/1/2/3/4a: 19/57/30/41/98。(2)病期別の5年生存率は、cStage0/1/2/3/4a: 77.8/64.6/39.0/23.1/11.3%。dCRTによって治療効果CRが得られた症例は、cStage0/1/2/3/4a: 19/19(100%) / 54/57(94.7%) / 22/30(73.3%) / 15/41(36.6%) / 13/98(13.3%)。CR症例の再発率は、cStage0/1/2/3/4a:10.5%/35.2%/27.3%/46.7%/69.2%。再発43例における再発部位は、局所23例、リンパ節18例、遠隔転移は7例(重複有り)であった。局所再発はcStage 0,1で22例中8例(36.4%)、cStage2-4aで21例中15例(71.4%)であり、一方リンパ節再発はcStage 0,1で22例中13例(59.1%)、cStage2-4aで21例中5例(23.8%)であった。再発時期はcStage 0,1で23ヶ月であったのに対し、cStage2-4aで16ヶ月であった。(3)食道多発を含む重複癌をcStage0で 94.7%、cStage1で57.9%に認めた。他病死を除く5年生存率は、cStage 0で94.1%、cStage1で69.4%であった。(4)サルベージ手術は13例に行われ治療開始時cStage0/1/2/3/4a: 1/5/0/2/4であった。Stage3,4a症例のうち4例(66.7%)は癌残存を伴うR2手術となった。【考察】cStage0,1食道癌症例は特にリンパ節再発が多く、照射野設定の工夫などが望まれ、一方、局所高度進行癌(stage3,4a)においては局所のコントロールが課題となる。

キーワード

臓器別:食道

手法別:集学的治療

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