演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

高齢者切除不能大腸癌患者におけるbevacizumab併用化学療法の後方視的検討

演題番号 : O91-6

[筆頭演者]
滝西 安隆:1 
[共同演者]
久松 篤:1、小林 功治:1、嶋田 顕:1、布上 敏和:1、宮下 耕一郎:1、加賀 康宏:1、宇藤 悠:1、山本 泰漢:1、斎藤 祐介:2、衣笠 えり子:1

1:昭和大学横浜市北部病院 内科、2:昭和大学藤が丘病院 消化器内科

 

切除不能進行再発大腸癌に対する化学療法は、現在bevacizumabを始めとした分子標的薬と既存の抗がん薬を組み合わせた治療が一般的であり、現在では20ヶ月以上の生存期間が認められるようになっている。抗EGFR抗体薬であるcetuximab、panitumumabがKRAS遺伝子が野生型以外には治療効果が認められないとされているのに対し、bevacizumabはKRAS遺伝子変異の有無に関わらず治療効果を認めることが知られている。また2012年の米国臨床腫瘍学会(ASCO)において、切除不能進行再発大腸癌の一次治療としてbevacizumab併用の標準化学療法施行後、病勢進行が認められた患者に対し、二次治療として標準化学療法にbevacizumab併用を継続(bevacizumab beyond progression: BBP)する有用性が発表された。(ML18147試験)本邦では年々大腸癌罹患数は増加しており、また高齢者における切除不能進行再発大腸癌に対する安全かつ有効な化学療法の確立が必要とされている。そこで今回我々は当院における高齢者での切除不能進行再発大腸癌に対するbevecizumab併用化学療法の有効性、安全性について70歳未満の患者群とretrospectiveに比較検討した。対象:70歳以上27名(70歳〜85歳:年齢中央値75歳)、70歳未満105名(28歳〜69歳:年齢中央値59歳)。観察期間:2006年4月〜2012年12月結果:生存期間中央値は70歳以上群で898日、70歳未満群で1108日、bevacizumab併用治療期間中央値は70歳以上で381日、70歳未満で352日でいずれも有意な差は認められなかった。またbevacizumabによる有害事象に関しても有意な差は認められなかった。以上より高齢者切除不能進行再発大腸癌に対するbevacizumab併用化学療法は安全で効果的に施行することが出来うることが示唆された。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:分子標的治療

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