演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

高齢者進行再発大腸癌に対するS-1/BV併用第2相試験(BASIC):追加解析

演題番号 : O91-5

[筆頭演者]
高橋 孝夫:1 
[共同演者]
浜本 康夫:2、高張 大亮:3、 辻 晃仁:4、吉田 元樹:5、室 圭:3、宮田 佳典:6、吉野 孝之:7、白尾 國昭:8、布施 望:7、大津 智:8、門脇 重憲:7、福島 拓:7、平島 詳典:8、秦 康博:4

1:岐阜大 腫瘍外科、2: 栃木県立がんセ 腫瘍内科、3:愛知県がんセ 中央病院 薬物療法部、4:高知医療セ 腫瘍内科、5:大阪医科大 化学療法センター、6:佐久総合病院 胃腸科、7:国立がん研究セ 東病院 消化管腫瘍科、8:大分大 腫瘍・血液内科学講座

 

背景: 高齢者進行再発大腸癌を対象に、S-1+Bevacizumab(BV)併用療法の臨床第2相試験(BASIC試験)を実施し、無増悪生存期間中央値が9.9か月(95%CI, 7.6-11.0)と良好な成績であることを既に報告している。(ESMO 2011)今回、我々は生存期間(OS) data固定のため2012年9月追跡調査を実施し、さらにKohne indexに基づく予後予測因子に関する検討を行った。 方法: 対象は65歳以上、組織学的に進行・再発大腸癌と確認され、オキサリプラチンやイリノテカンでの治療が不適と判断された化学療法未施行の症例。【治療方法】投与スケジュールは42日を1コースとして、BV 5mg/kgをday1, 15, 29に、S-1は体表面積により80~120mgをday1-28に投与する。結果: 2007年10月より2010年3月まで55例を目標に登録が開始され、56例が登録された。年齢の中央値は75歳、観察期間中央値は34.6カ月(範囲: 1.1-54.0)、OS中央値は.25.0か月 (95% CI, 19.4 - 31.6)であった。Kohne indexに基づく high-risk 群(n=14), intermediate-risk群 (n=19), low-risk群 (n=23) のOS中央値は、それぞれ14.4か月 (95% CI: 7.5-25.0), 28.5か月(95% CI: 18.5-32.3), 35.3か月 (95% CI: 22.3-Not Reached) (P=0.0011)であった。 また、high risk群とintermediate risk群のハザード比(hazard ratio: HR)は2.58 (95% CI: 1.17-5.69, P=0.019)、high risk群とlow risk群のHRは4.21 (95% CI: 1.83-9.91, P<0.001)、intermediate risk群とlow risk群のHRは1.63 (95% CI: 0.72-3.76, P=0.237) であった。結論: 高齢者進行再発大腸癌に対するS-1+BV併用療法は安全で、OS 25.0カ月と有用な治療法であった。またKohne indexに基づく予後因子解析では、high risk群でOS 14.4カ月と不良で、本治療を行った高齢者に対しても同様に有用である可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:臨床試験

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