演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

切除不能大腸癌に対する2次治療におけるCPT-11+Bmab療法の有用性の検討

演題番号 : O91-4

[筆頭演者]
石川 敏昭:1 
[共同演者]
植竹 宏之:1、岡崎 聡:1、岩田 乃里子:1、高橋 英徳:1、馬場 裕信:1、菊池 章史:1、石黒 めぐみ:1、小林 宏寿:1、飯田 聡:1、杉原 健一:1

1:東京医科歯科大院

 

<背景>切除不能大腸癌の化学療法では5-FU、L-OHP、CPT-11の3剤を使い切ることの有用性が示されており、有害事象の発現を最小限にとどめてより長く病勢をコントロールする治療戦略が重要である。5-FUとCPT-11の併用療法(FOLFIRI、IRIS)では有害事象により減量を要する症例が少なくない。当科では原則として1次治療でL-OHPを使用し、2次治療でCPT-11を使用している。2次治療のレジメン選択では、key drugであるCPT-11のdose intensity維持を重視して5-FU不応症例(5-FUによる補助化学療法中に再発した症例や1次治療のL-OHP休薬中に増悪した症例)にはCPT-11単剤±分子標的薬投与を行っている。<目的と方法>L-OHP併用化学療法による1次治療後の2次治療において5-FU不応症例に対するCPT-11単剤±分子標的薬投与の有用性を検討するため、奏効率(RR)と病勢制御率(DCR)、無増悪生存期間中央値(PFS)、有害事象を検討した。<結果>切除不能大腸癌に対する化学療法として1次治療に5-FU+L-OHP ±Bmabを行い2次治療でCPT-11を使用した症例(~2012年)は55例で、このうち31例は5-FU不応症例として2次治療で5-FUを併用しなかった(CPT-11療法:12例、CPT-11+Bmab療法:16例、CPT-11+Cmab療法:3例)。CPT-11療法の治療成績(PR: 0例、SD: 5例)はRR: 0%、DCR: 42%、PFS:3か月で、CPT-11+Bmab療法(PR: 3例、SD: 8例)はRR: 19%、DCR: 69%、PFS: 6.5か月、CPT-11+Cmab療法(PR: 1例、SD: 0例)はRR: 33%、DCR: 33、PFS: 3か月だった。主な有害事象として、好中球減少はgrade 4:1例、grade 3: 4例(13%)で、下痢はgrade 3:1例、grade 2:4例(13%)、悪心はgrade 2:5例(16%)だった。好中球減少grade 4を認めた症例はUGT1A1遺伝子に¤6ホモ多型を認めた。治療継続のためのCPT-11の減量は有害事象を理由に11例(35%)で行った。<考察・結語>切除不能大腸癌に対するL-OHPベースの1次治療後の2次治療において、5-FU不応症例に対するCPT-11+Bmab療法は治療成績と患者QOLを考慮した場合に有用と考えられた。今後、臨床試験において有用性を検証することが重要である。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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