演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

再発・切除不能大腸癌へのベバスチマブ併用標準化学療法の検討

演題番号 : O90-4

[筆頭演者]
武藤 淳:1 
[共同演者]
又吉 一仁:1、宮澤 正紹:1、塩 豊:1、押部 郁朗:1、石井 恒:1、菊池 智宏:1、井上 卓哉:1

1:福島労災病院 外科

 

はじめに:当科では2008年6月より再発・切除不能大腸癌へのベバスチマブ(以下BV)併用化学療法を導入し、治療ガイドラインに準拠して一次治療にFOLFOX/XELOX+BV(5mg/kg)を、二次治療にFOLFIRI+BV(10mg/kg)を、三次治療にはEGFR抗体剤(KRAS野生型ではパニツムマブ、それ以外はセツキシマブ)を用いることとしている。二次治療までにBVを併用した症例の予後等について検討した。方法:2008年6月から2011年5月までの3年間に、前述方法にて治療が開始された再発・切除不能病巣を有した大腸癌症例110例について、各次治療継続期間、治療開始後の生存期間、治療期間中の有害事象等を調査した。結果:患者背景は、年齢63.2±10.2歳、男:女は70例:40例。原発巣は、盲腸・上行結腸21例、横行結腸3例、下行結腸3例、S状結腸(Rsを含む)39例、直腸癌44例であった。原発巣を切除したものは102例だった。原発巣以外の化学療法の目的病巣(重複あり)は、肝55例、肺17例、大動脈周囲リンパ節転移15例、癌性腹膜炎18例、骨盤内・局所再発17例等だった。BV使用開始前の前治療のあったものは、TS-1が9例、FOLFOX(XELOX含む)32例、FOLFIRIが5例、UFT/ユーゼル10例、Xelodaが6例だった。BVへの併用療法としては、FOLFOXが91例、XELOXが16例、FOLFIRIが60例だった。BV併用後の一次治療、二次治療、三次治療の平均継続期間は各々、7.6ヶ月、6.4ヶ月、10.1ヶ月であった。一次及び二次治療まで3ヶ月以上継続できた症例90例の治療開始後の平均生存期間は26.5±13.7ヶ月であった。また、二次治療までBVを使い続けることのできた52例の平均生存期間は、32.9±10.5ヶ月であった。有害事象として問題となったのは、オキザリプラチンによる神経障害で、治療レジメンの変更を余儀なくされることがあった。BVによる治療継続困難症例はなかった。結語:大腸癌治療の2ndラインへのBVの至適投与量の検討が為されているところであるが、有害事象が少なく、治療効果の安定している薬剤の使用は、治療が長期にわたるため、患者のQOLを損なわないために重要と考える。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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