演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

切除不能大腸癌の維持療法としての5-FU/LV or Xeloda+bevacizumab療法に関する検討

演題番号 : O90-2

[筆頭演者]
長谷川 裕子:1 
[共同演者]
岩崎 哲也:1、岩崎 竜一朗:1、榊原 祐子:1、山田 拓也:1、中水流 正一:1、外山 隆:1、石田 永:1、池田 正孝:2、関本 貢嗣:2、三田 英治:1

1:国立病院大阪医療センター 消化器内科  、2:国立病院大阪医療センター 外科

 

【背景】切除不能進行・再発大腸癌の1次治療としてはFOLFOX/XELOX+bevacizumab(BV)療法が標準治療の一つとして位置づけられているが、Oxaliplatin(L-OHP)は末梢神経障害により長期投与が困難な場合が多い。そこでL-OHPを休薬し、維持療法を継続する事が可能であれば、QOLの維持にもつながるが、どのような症例が維持療法を長期に継続できるかは明らかではない。【対象と方法】当院にて2008年4月以降一次治療の導入療法としてFOLFOX/XELOX+BV療法を行いその後、維持療法として5-FU+leucovorin(5-FU/LV) or Xeloda+BV療法を病勢増悪まで継続した進行・再発大腸癌33例を対象として、維持療法の有効性、導入療法の効果とL-OHPの投与回数がその後の維持療法に与える影響についてretrospectiveに検討した。【結果】2008年4月以降に一次治療としてFOLFOX/XELOX+BV療法を実施した症例 80例のうち、6~8サイクル後に病勢の増悪なく5-FU/LVorXeloda+BV療法の維持療法をへ移行した症例は33例であった。全症例における患者背景は、年齢中央値:65歳(42歳~78歳)、男性は28例、女性は5例。全症例がPSは0~1で、転移臓器個数2個以上の症例は8症例、導入療法開始前のLDH 300IU/L>/300IU/L≦=22/11例であった。一人当たりのL-OHPの平均投与回数は6.5回。導入療法の期間において、Grade 2/3の末梢神経障害は2/16例に認めたが維持療法後は全症例がgrade1に改善した。全症例における維持療法期間のPFS中央値は304日、化学療法開始からのPFS中央値は404日、MSTは796日であった。導入療法としてのFOLFOX/XELOX+BV療法の奏功率は45.4%で、導入療法でPR以上の効果が得られた症例(n=16)の維持療法期間のPFS中央値は370日で、SDの症例(n=17)のPFS中央値263日と比較し長い傾向が得られたが、有意差には至らなかった(p=0.08)。維持療法期間のPFSに関する単変量解析では転移臓器個数(p=0.01)とLDH(p=0.02)が有意な予後因子であった。また、多変量解析で、L-OHPの投与回数についても検討したが導入療法開始前のLDHのみが維持療法期間のPFSに影響を及ぼす有意な因子であった(HR=2.63,95%CI 1.04-6.67,p=0.04)。【結語】一次治療としてFOLFOX/XELOX+BV療法を施行し、L-OHPは除いたレジメンで維持療法をすることで良好なPFSが得られた。また、FOLFOX/XELOX導入療法における効果やL-OHPの投与回数は維持療法の期間に影響を及ぼす有意な因子ではないことが示唆された。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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