演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

原発性乳癌に対する術前化学療法weekly nab-paclitaxelの忍容性と治療効果の検討

演題番号 : O9-5

[筆頭演者]
門脇 正美:1 
[共同演者]
岩谷 胤生:1、田村 宜子:1、櫻井 翼:1、小林 蓉子:1、岡崎 直人:1、川端 英孝:1、三浦 大周:1

1:虎の門病院 乳腺内分泌外科

 

【はじめに】nab-paclitaxel(nab-PTX)は2010年に本邦で承認され、従来のタキサン系製剤に比べ利便性、副作用の軽減、優越性が期待されている。今回、術前化学療法におけるweekly nab-PTXの忍容性と治療効果についてnab-PTX3週投与(every-3-week; q3w)との比較を踏まえて検討した。【方法】当院において臨床病期StageIからStageIIICまでの原発性乳癌に対する術前化学療法nab-PTX投与症例は21例。内訳はweekly nab-PTXが9例、q3w nab-PTXが12例であった。組織学的診断にてHER2陰性例ではFEC100またはEC100を4サイクル施行した後、weekly nab-PTX(150mg/m2: day1, 8, 15, every 4 weeks)またはq3w nab-PTX(260mg/m2)を4サイクル施行した。一方、HER2陽性例ではnab-PTX投与時にtrastuzmab(weeklyまたはq3w)を併用した。【結果】nab-PTX療法を完遂した症例は、21例中17例(完遂率81.0%)であった。weekly nab-PTX群の完遂率は88.9%(9例中8例)であり、q3w nab-PTX群の完遂率75.0%(12例中9例)に比べ高値であった。また、完遂したがdose reductionを必要とした症例は、weekly nab-PTX群で27%(9例中2例)、q3w nab-PTX群では0%(11例中0例)であった。一方、Grade3以上の有害事象(重複あり)に関して、weekly nab-PTX群では好中球減少5例(55.6%)、末梢神経障害3例(33.3%)、パニック障害1例(11.1%)であり、q3w nab-PTX群では好中球減少6例(50.0%)、末梢神経障害2例(18.2%)、AST/ALT増加2例(18.2%)であった。治療中止理由は、weekly nab-PTX群では末梢神経障害+パニック障害1例に対して、q3w nab-PTX群では末梢神経障害2例、AST/ALT増加1例であった。また、現在評価可能な術後18例の臨床的効果判定はweekly及びq3w nab-PTX群を併せてcCR8例(44.4%)、cPR9例(50.0%)であり、奏効率94.4%。組織学的完全奏功(pCR)はweekly nab-PTX群で6例中3例(50%)、q3w nab-PTX群では12例中5例(41.7%)であった。【結論】weekly nab-PTXは、末梢神経障害がコントロール内であればdose reductionを行うことにより高い完遂率を得ることが出来た。更に総投与量相当の効果が得られることが推察された。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:化学療法

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