演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

術前化学療法としてFEC followed by Abraxaneを行った原発性乳癌の検討

演題番号 : O9-1

[筆頭演者]
川口 佳奈子:1 
[共同演者]
芳林 浩史:1、矢本 真子:1、西村 友美:1、加藤 博明:1

1:日本赤十字社和歌山医療センター 乳腺外科部

 

[目的]原発性乳癌に対する術前化学療法におけるFEC followed by Abraxaneの効果と忍容性について検討する。

[対象と方法]当センターで術前化学療法を行った原発性乳癌の女性患者15例を対象とした。 FEC療法(5-FU 500mg/m²、Epirubicine 100mg/m²、Cyclophosphamide 500mg/m²を3週間毎に3-4クール投与)またはEC療法(Epirubicine 80mg/m²、Cyclophosphamide 500mg/m²を3週間毎に3-4クール投与)後にAbraxane (260mg/m²を3週間毎に3-4クール投与)を投与した。HER2陽性の場合はAbraxaneにTrastuzumabを同時投与した。安全性および治療継続性の評価を行うため、レトロスペクティブに効果・relative dose intensity(以下RDI)・毒性を検討した。

[結果] 平均年齢は54歳(40-74歳)で、臨床病期は1期が3例、2期が11例、3期が1例であった。Luminal-HER2 typeが7例、HER2 typeが7例、Triple Negative typeが1例であった。RDIはEpirubicineで96.5%、Abraxaneで98.1%であった。術前の画像評価は奏効率93%(Complete Response 5例、Partial Response 9例、Stable Disease 1例)であった。手術標本による病理学的治療効果はGrade3が8例、Grade2が4例、Grade1が3例であった。骨髄毒性は、全例でGrade3以上の好中球減少を、FEC療法中に1例で発熱性好中球減少症を認めた。非骨髄毒性は、Grade3以上の肝機能障害をFEC療法中に1例、Abraxane投与中に3例認め、投与延期あるいは中止を余儀なくされた。その他、Abraxane投与中に末梢神経障害や発疹などを多く認めたが、いずれも外来でコントロール可能であった。

[結語]術前化学療法としてのFEC followed by Abraxaneは奏効率・病理学的治療効果が大きく有効なレジメンであったが、治療継続を左右する肝機能障害に対する適切な対策と管理が必要であると考えられた。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:化学療法

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