演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

化学療法を施行する患者の口腔ケアに対するセルフケア支援の検討

演題番号 : O85-6

[筆頭演者]
松丸 亜紀:1 
[共同演者]
坂田 幸雄:1、牧野 香代子:1、南田 秀之:1

1:市立函館病

 

目的:当院では2011年度より、初回化学療法施行前から歯科口腔外科が介入して口腔ケアを行っており、2011年度の歯科口腔外科受診率は45%、口腔粘膜炎の発症が41%であった。口腔粘膜炎発症予防のため、2012年度よりPSに関わらず口腔外科受診後、患者のセルフケア支援を看護師が継続して行った。その後の口腔粘膜炎の発生状況の現状調査と今後の課題を検討した。対象:2011年~2013年に初回化学療法を施行した患者166名(2011年6月~2012年9月 78名、2012年10月~2013年3月88名)方法:看護介入施行前後の口腔外科受診率と口腔粘膜炎の発生率を比較検討した倫理的配慮として、後方的に患者個人の情報が特定されないように調査検討を行った口腔粘膜炎の評価方法はCTCAE Ver.4を使用した結果:セルフケア支援前後で、口腔外科の化学療法前受診率は45%から94%と向上、口腔粘膜炎は、全症例においては41%から9%、Grade2以上では21%から2%へと低下、カンジタの発症も9%から1%へと減少した。また、セルフケア支援前後共に口腔粘膜炎を発症した50%以上がフルオロウラシル及びカペシタビンを含むレジメンであった。考察:PSに関わらず患者のセルフケア支援を行うことで、口腔粘膜炎の発症が低下した。これは、化学療法前の口腔外科の受診率の向上に伴い、化学療法前に良好な口腔粘膜環境を整えることができたこと、セルフケアの支援を看護師が継続することで患者自身が口腔環境を維持するためのセルフケア能力を身に着けることができたことが、口腔粘膜炎の発症を減少させる一因となったと考えられる。また、フルオロウラシル及びカペシタビンを含むレジメンの口腔粘膜炎の発生率が高く、両者ともに長期に使用する薬剤であり、患者のQOLを著しく低下させる原因となるため、特に注意してケアを行っていく必要がある。現在外来化学療法が増加している中、自宅での患者や家族のセルフケア能力の維持を支えていくことが重要課題と考えた。まとめ:化学療法を施行する患者に対し、口腔粘膜炎に対するセルフケア支援を行うことで、QOLを保持しながら治療を継続していくことが可能である。

キーワード

臓器別:その他

手法別:QOL

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