演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

「子育て世代のがん患者」の支援~チャイルドケアプロジェクト~

演題番号 : O85-3

[筆頭演者]
清藤 佐知子:1 
[共同演者]
井上 実穂:2

1:国立病院機構四国がんセ 乳腺外科、2:国立病院機構四国がんセ 患者・家族総合支援セ

 

はじめに:今や2人に1人が発症するといわれているがんの発症は、男性は40代から、女性は30代から徐々に増加傾向を示し、女性の晩婚化、出産年齢の高齢化と結びつき、がんの発症と治療生活が子育ての時期と重なってきており、まさに「子育て世代のがん患者」が増加してきている。目的・方法:子どもを含めた家族に対する支援について病院での取り組みとして、がんになった親をもつ子ども(小学生)に対する認知行動療法に基づく心理教育プログラムとして1.「夏休みキッズ探検隊」を実施し、参加された親(患者)および子どもにアンケート調査を行った。また、子どもを含めた家族に対する支援について地域保健機関や教育機関等と連携し支援できる体制の整備のため、2.市民公開講座「がん患者の子育て支援~家族みんなの笑顔のために~」を開催し、地域住民とともに今後のサポートシステム構築について検討し、来場者にアンケート調査を行った。結果:1.では、がんの親をもつ小学生の子ども13名/10家族(患者数)/きょうだい3組の参加があり、イベント前後で子どもの負荷が軽減されていた(p<0.05)。また、親にから見た子どもの変化についての自由記述についての分析より、イベント後には名11/13名に肯定的反応がみられるようになった。2.では、医師、臨床心理士、がん経験者、教育関係者、保健・福祉関係者等を講師に交えての講演後のアンケートで、84名/142名の回答があり(全体の回答率59.1%)、親ががんを患った際に子どもに話す必要性が、市民公開講座参加後にとても必要80%(参加前38%)とより強く認識されるようになっていた。また、親ががん患者である子どもに対する医療者からのサポートについては、とても必要64%、必要36%、教育関係者からのサポートについては、とても必要76%、必要24%、親ががん患者である子どもに対する専門的なサポートグループの必要性について、とても必要63%、必要36%、と各々からのサポートの必要性が強く認識されていた。まとめ:がん診療連携拠点病院として、今後も院内でチャイルドケア提供のための環境整備を進めるとともに、保健・福祉機関や教育機関を含めた地域住民に広く情報発信していく必要があると考えられた。診断・治療期からの包括的で継続的なサポートの提供のため、院内、院外、地域が協働してがんになった「親」およびその「子ども」を含む「家族」を支えるしくみづくりをすすめたい。

キーワード

臓器別:その他

手法別:QOL

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