演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

原発性肝癌患者における新しいフコシル化AFPの測定意義

演題番号 : O82-6

[筆頭演者]
渡會 伸治:1,2 
[共同演者]
小林 夕香:3、西藤 桂子:3、松井 弘斗:3、上野 泰:3

1:石川町内科クリニック 、2:横浜掖済会病院外科、3:J-オイルミルズ 生化学研究所

 

原発性肝癌(HCC)におけるAFP-L3分画の測定はAFPやPIVKA-II等と同様に治療効果の判定や再発の早期発見に役立っている。今回我々は新しいフコシル化AFP(AFP-L3)キットを作製し臨床応用を試みたので報告する。対象は慢性肝疾患患者 50例(年齢47~80歳、男30:女20)、対照として健常人87例(平均年齢44.7歳、男36:女51)を用いた。測定方法は患者血清中のフコシル化AFPをレクチンを利用した酵素免疫測定法(ELISA)を用いた。また、レクチン組織染色法を用いて癌細胞の発現を観察した。フコシル化AFPは健常人の測定値より、正常値を10以下とした。HCC患者28例中、担癌状態14例においては、AFP陽性率7例(50%)、PIVKA陽性は8例(57%)、通常のAFP-L3は6例(42%)で、フコシル化AFPの陽性率は9例(64%)で最も優れていた。またフコシル化AFPはいずれの腫瘍マーカーとも相関は示さなかった。免疫組織染色において、AFP染色陰性例でもレクチン染色されている症例があり、この患者の血清フコシル化AFP値は高かった。フコシル化AFPの測定は、既知の腫瘍マーカーと異なった生態を示しHCC患者の診断、治療に有用なものになると考えられた。

キーワード

臓器別:肝臓

手法別:診断

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