演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

肝門部胆管癌切除後の予後指標としてのGlasgow prognostic scoreの有用性

演題番号 : O82-5

[筆頭演者]
松山 隆生:1 
[共同演者]
森 隆太郎:1、田中 邦哉:1、遠藤 格:1

1:横浜市立大学医学部 消化器・腫瘍外科学

 

【背景・目的】炎症マーカーのCRP値と術前の血性アルブミン(Alb)値から算出されるGlasgow prognostic score(GPS)は現在、様々な癌腫における切除後の予後指標としての有用性が報告されている。今回、教室での肝門部胆管癌切除症例をもとにGPSの切除後の予後指標としての有用性を検討した。【対象・方法】1992年4月から2012年12月まで当科で切除した広義の肝門部胆管癌140例中、在院死亡症例7例を除いた133例を対象とした。GPSはAlb<3.5g/dLは1点、Alb≧3.5g/dLは0点、CRP≧1.0mg/dLは1点、CRP<1.0mg/dLは0点として算出した。生存に寄与する臨床病理学的因子を、GPSを含めて単変量解析、多変量解析を用いて導出した。【結果】GPSは0点:95例、1点:24例、2点:12例であった。各々の5年生存率は0点:47.4%、1点:16.7%、2点:0%であった。log-rank検定では0点と1点(P=0.002)、0点と2点(P=0.003)で有意差を認めたが1点と2点の間には有意差を認めなかった。単変量解析で予後と有意な相関を認めたものは前述のGPSに加えCA19-9≧75(P=0.002), Bismuth type IV(P=0.005), 血管浸潤陽性(P=0.003), リンパ節転移陽性(P<0.001), リンパ管浸潤陽性(P<0.001), 静脈浸潤陽性(P<0.001), 肝浸潤(P=0.025)であった。多変量解析では剥離面陽性(P=0.050, HR=1.931), リンパ節転移陽性(P<0.001, HR=3.250), 静脈浸潤陽性(P=0.013, HR=1.980), 術後補助化学療法(P=0.008, HR=2.767), GPS2点(P<0.001, HR=4.426)が独立予後規定因子であった。【結語】肝門部胆管癌において、GPS2点は独立予後規定因子であった。肝門部胆管癌の切除成績改善のためにはR0手術や術後化学療法が必須であることはもちろんであるが、術前の栄養状態改善も重要であると考えられた。

キーワード

臓器別:胆嚢・胆道

手法別:手術療法

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