演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

膵癌術後Glasgow prognostic score(GPS)とCA19-9は早期再発・予後予測に有用である

演題番号 : O82-4

[筆頭演者]
沼田 幸司:1 
[共同演者]
森永 聡一郎:1、浅利 昌大:1、村田 一平:1、片山 雄介:1、澤崎 翔:1、沼田 正勝:1、五代 天偉:1、樋口 晃生:1、塩澤 学:1、利野 靖:2、益田 宗孝:2、赤池 信:1

1:神奈川県立がんセ 消化器外科、2:横浜市立大 外科治療学

 

[目的]膵癌術後の早期再発,予後予測におけるGlasgow Prognostic Score (GPS) ,CA19-9の有用性について検討する.[対象と方法]当院で2007-2012年に肉眼的根治切除を施行した浸潤性膵管癌症例のうち,術後補助化学療法としてGemcitabineを使用した67例.術後にGPS (CRPの閾値は0.5mg/dlに改変),CA19-9を測定し,他の臨床病理学的因子とともに術後早期再発(6か月以内),DFS,OSについて検討した.術後早期再発についての2群間の比較にはFisherの正確検定を用い,ロジスティック回帰分析での多変量解析を行った.再発・生存分析についてはログランク検定による単変量解析とCox比例ハザード解析を用いた多変量解析を行い,p<0.05で有意差ありとした.さらにGPSとCA19-9とでの早期再発の予測能について検討した.[結果]GPS1,2の症例やCA19-9>180U/mlの症例では6ヶ月以内の再発が有意に多く(いずれもp<0.01),多変量解析の結果からも独立した早期再発規定因子であった(GPS;HR6.43, 95%CI 1.62- 25.6, p=0.0082)(CA19-9;HR7.59, 95%CI 1.72-33.5, p=0.0075).また,再発・生存分析においてもGPS1,2とCA19-9>180はいずれも独立した再発・予後規定因子であった(DFS⇒GPS;HR1.95, 95%CI 1.03-3.69, p=0.042/CA19-9;HR5.03, 95%CI 2.05-12.3, p<0.001),(OS⇒GPS;HR5.29, 95%CI 2.14-13.1, p<0.01/CA19-9;HR4.79, 95%CI 1.99-11.5, p<0.001).早期再発予測については単独ではGPSが陽性予測値0.86,陰性予測値0.54でCA19-が0.84,0.69であったが,両者の併用により0.82,0.88と精度が向上した.[結語]膵癌術後GPS・CA19-9は早期再発・予後予測に有用であることが示唆された.

キーワード

臓器別:膵臓

手法別:バイオマーカー

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