演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当院における根治切除後の再発GISTに対する治療戦略の検討

演題番号 : O79-5

[筆頭演者]
森 至弘:1 
[共同演者]
山本 篤:1、山下 好人:1、後藤 航:1、小塚 雅也:1、石川 彰:1、中島 隆善:1、吉井 真美:1、大平 豪:1、日月 亜紀子:1、玉森 豊:1、清水 貞利:1、井上 透:1、西口 幸雄:1

1:大阪市立総合医療セ 消化器外科

 

【はじめに】再発GISTに対する治療についてGIST治療ガイドラインでは,切除可能ならR0を目指した手術が選択されるが,切除不能であればImatinib(以下IM),Sunitinib(以下SU)等の分子標的治療薬や減量手術,RFAなどを組み合わせた集学的治療を行うことが推奨されている.しかし,それらの組み合わせ方やタイミングについては未だ十分なエビデンスがないのが現状である.今回,我々は当院における再発GISTに対する治療戦略に関して検討を行ったので報告する.【対象と方法】 1994年1月から2012年12月までに当科において手術を行ったGIST症例は146例であった.そのうち根治切除可能であった141例のうち,再発を認めた10例を対象とした.【結果】再発例10例のうち,原発は胃5例,直腸2例、十二指腸2例,小腸1例で,初再発部位は肝臓4例,腹膜播種6例,局所再発2例(重複あり)であった.初回手術時のFletcher分類は高リスクが8例,中リスクが1例であり,低リスクの1例は初回手術の際に腫瘍破裂を認めていた.Modified-Fletcher分類では10例全例が高リスクであった.初回手術後に補助化学療法としてIMが投与されていたのは2例のみであった.再発までの期間は平均803.5日(152-2513日)であった.再発例のうち6例で経過中に転移,再発巣に対する手術(R0切除)が行われていたが,そのうち2例ではIMを投与後に再発巣に対する手術が行われていた.再発巣に対して手術が行われた6例のうち4例で再々発を認め,再々発4例の全例で手術(R0切除)が行われたが,2例で3回目の再発を認めた.再発巣に対して手術を行うことができた6例のうち,5例が生存中である.また再発例10例のうち4例ではIMの投与で経過観察されていたが,CRが1例,SDが1例,PDが2例であった.PD2例のうち1例ではSUへの変更も行われていたが,やはりPDであり,IM無効の2例は共に死亡している.IMが有効である2例は共に生存中である.【結語】当院ではガイドラインに準じてGISTの再発巣に対して可能な限り根治切除を施行しており,再発症例でもR0切除が行われていれば予後が改善する傾向が見られた.今後さらに症例を集積し,集学的治療に検討を加える必要があると思われる.

キーワード

臓器別:その他

手法別:集学的治療

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