演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

ゲムシタビン+イリノテカン療法後の増悪におけるプラチナ/タキサン療法の再投与

演題番号 : O71-3

[筆頭演者]
楯 真一:1 
[共同演者]
錦見 恭子:1、山本 憲子:1、植原 貴史:1、碓井 宏和:1、三橋 暁:1、生水 真紀夫:1

1:千葉大 婦人科

 

 われわれは、2008年10月より「再発卵巣がんに対するゲムシタビン+イリノテカン併用療法、臨床第1/2相試験」(本臨床試験)をおこない、再発卵巣がんに対してgemcitabine–irinotecan (CPTG) 併用療法によるtumor dormancy therapyに基づいたtailored dose化学療法の有用性を報告してきた。本臨床試験後の後治療を後方視的に解析し、プラチナ/タキサン併用療法の再投与の有効性を検討した。【対象と方法】2008年10月から2011年5月までに、患者の同意が得られ本臨床試験に登録された25例を対象とした。本臨床試験の主な選択基準は、1.組織学的に上皮性悪性卵巣腫瘍の確定診断の得られ、少なくとも2レジメン使用した再発症例、2.少なくとも1つの測定可能病変を有する、3.3ヶ月以上予後の期待できる症例とした。中止基準は腫瘍の明らかな増悪 (PD)を認めた場合とした。主要評価項目は無増悪期間 (TTP)、副次的評価項目として全生存期間、抗腫瘍効果とした。ゲムシタビン, CPT–11は day 1,8(q21day) で投与を開始し、血液毒性に応じて次回のGEM投与用量を増減させる高橋らの方法に従ってtailored dose化学療法をおこなった。なお、本臨床試験は本大学の倫理委員会の承認を得ておこなわれた。【結果】対象となった25例は、卵巣癌が21例、腹膜癌が4例であった。組織型は漿液性腺癌が19例76%で、明細防腺癌3例、類内膜腺癌3例が含まれていた。既往レジメン数は、2レジメンが14例56%、3レジメンが9例36%、4レジメン以上が2例であった。CPTG投与回数の中央値は7回で、直接効果判定ではCR 1例、PR 4例、SD 13例、PD 6例でdisease control rateは75%であった。無増悪生存期間の中央値は6.2ヶ月で、全生存期間は16.8ヶ月であった。25例中、24例が再発し7例がBSC、14例が化学療法を選択した。TTPが6か月以内の症例は13例 (A群)、6か月以降の症例は11例 (B群)であった。A群の後治療はBSCが6例 (46%)、PLD 4例 (31%)、weekly TC 3例 (23%)が選択された。一方でB群ではBSC 1例 (9%)、PLD 0例 (0%)、wTC 10例 (91%)であった (P=0.004)。A群における増悪後生存期間の中央値は5.2ヶ月であるのに対し、B群では15.7ヶ月と良好であった (p=0.002)。【結語】TTPの中央値が6ヶ月であるCPTG併用療法はnon-platinum/taxane regimenであるため、プラチナ/タキサン併用療法を再投与することで増悪後生存期間の延長が可能になることが示唆された。

キーワード

臓器別:卵巣

手法別:化学療法

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