演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

プラチナ過敏性反応を経験した16名の婦人科癌患者へのカルボプラチン脱感作投与の報告

演題番号 : O71-2

[筆頭演者]
高瀬 直人:1 
[共同演者]
尾上 琢磨:1、北尾 章人:3、谷岡 真樹:1、松本 光史:1、山口 聡:2、藤原 潔:2、根來 俊一:1

1:兵庫県立がんセンター 腫瘍内科、2:兵庫県立がんセンター 婦人科、3:公立豊岡病院 腫瘍内科

 

背景:卵巣癌をはじめ婦人科癌においてプラチナ製剤はキードラッグである。しかしプラチナ製剤の反復投与は過敏性反応を起こすことも知られている。カルボプラチンの過敏性反応について脱感作投与が有効であったという報告があり、報告に基づいて当院で脱感作を行った16名(19件)について報告する。方法:2010年1月より当院でカルボプラチンの脱感作投与を行った16名について、サイクル数や治療効果、毒性を後方視的に検討した。結果:年齢中央値62才(43-74才)、PS 0/1は5/11名、Stage I/II/III/IV期は1/0/13/2名、初発/再発は2/14名、カルボプラチンの投与サイクル数中央値は11サイクル(3-16サイクル)であった。1サイクル目は19件中17件が副作用なく終了し、1名はGrade 1の過敏性反応を認めるも軽快後に再開して完遂した。残る1名はGrade 3 の過敏性反応を認め中止となった。完遂率は94.7%であった。全体で脱感作投与は計55サイクル行われ、51サイクル完遂した(92.7%)。脱感作投与で過敏性反応を認めたのは13サイクル(23%)、9名(56%)で、脱感作投与が中止となったのは4名(25%)であった。治療関連死は認めなかった。結論:脱感作投与を行うことで多くの人は予定していたサイクル数をこなすことができていた。カルボプラチンが有効と思われる婦人科癌患者において、プラチナ過敏性反応を起こした後にカルボプラチンの脱感作を行うことは有用であるが、重症なものを含めて過敏性反応を再発するリスクがあることから、過敏性反応への対応に習熟したスタッフが実施することが望ましい。

キーワード

臓器別:卵巣

手法別:化学療法

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