演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

再発卵巣癌に対するsalvage療法としての血管内治療の有用性の検討

演題番号 : O71-1

[筆頭演者]
関 明彦:1 
[共同演者]
堀 信一:1、末吉 智:1、堀 篤史:1

1:ゲートタワーIGTクリニック 放

 

【目的】
再発卵巣癌に対するsalvage chemotherapyの成績は一般的に不良であり、毒性を考慮してbest supportive care (BSC)が選択されることも多い。3rd line以降として施行した血管内治療のsalvage療法としての有用性を検討するため、局所効果、有害事象、生存について後視的に評価した。
【方法】
対象は2007年7月から2012年9月までにInformed choiceによって血管内治療を選択した再発卵巣癌連続26例。17例 (65.4%)は婦人科医よりBSCを勧められていた。年齢中央値57歳(41-72)、PS 0/1/2/3:16/4/5/1、TFI (初回治療後無投薬期間)<6M:14、≧6M:12、組織型 (漿液性:15、非漿液性:11)、既往化学療法 平均2.9 line (2-5)。生存ないしQOL規定因子と考えられた1-2病変を標的と設定した。Cisplatin 20-40mg/body, Docetaxel 20-40mg/bodyを栄養血管から動注した。Monthly-bimonthlyで3コース連続施行することをプロトコールとし、標的不応、許容困難な非標的増悪、有害事象にて中止した。奏功例に関しては3コース以降も病状維持を目標に不応不耐状態までon demandに継続した。治療効果をRECISTで、有害事象をCTCAE ver. 4.0で、全生存期間をKaplan-Meier法で評価した。生存寄与因子として年齢、PS、TFI、組織型、診断時病期、CA125、既往化学療法歴、再発部位の限局性、標的局所効果を挙げ、Cox比例ハザードモデルを用いて多変量解析を行った。
【結果】
36病変 (平均1.4病変)を初回標的病変と設定し治療を開始した (肝12、腹腔7、骨盤腔8、リンパ節3、胸腹壁2、他4)。治療回数中央値は3コース (1-13)だった。標的局所効果はRR: 50.0%, DCR: 73.1%(CR/PR/SD/PD: 3/10/6/7)、非標的病変を含めた総合効果はRR: 30.8%, DCR: 53.9%(CR/PR/SD/PD: 2/6/6/12)だった。G3/4の有害事象は好中球減少1例のみだった。
観察期間中央値は30M (6-53M)、全生存期間中央値(MST)は16Mで、1年、2年生存率は各々67%, 29%だった。単変量の因子としてPS:0-1、TFI≧6M、再発部位:限局性、局所効果:奏功が抽出された。さらに多変量解析の結果、局所効果:奏功 (HR;18.69, 95% CI;1.904-183.41, p=0.012) のみが生存に関する独立因子として抽出された。標的奏功群のMSTは37Mであり、非奏功群(10M)と比べて優位に長かった(p < 0.0001)。
【結論】
再発卵巣癌に対する血管内治療は低侵襲の局所治療であり、生存ないしQOL規定病変を制御することで予後が延長する可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:卵巣

手法別:Interventiona

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