演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当院における子宮頚部腺癌の検討

演題番号 : O70-6

[筆頭演者]
川畑 宜代:1 
[共同演者]
中村 俊昭:1、山本 文子:1、波多江 正紀:1

1:鹿児島市立病院 産婦人科

 

緒言
子宮頸部腺癌は扁平上皮癌に比して予後不良である。化学療法、放射線療法に一般的に抵抗性であり治療に難渋することが多い。しかし近年、その発生頻度は増加している。そこで子宮頚部腺癌の治療について後方視的に検討し、治療内容、予後不良因子の検討を行うことを目的とした。
対象と方法
2001年1月より2009年12月までの10年間に当科にて初回治療を行った子宮頚部腺癌108例を対象とした。診療録、検査結果より治療内容、予後の調査を行った。各進行期での累積生存率はKaplan-Meirer法で算出し、予後不良因子はlog-rank test、Coxの比例ハザードモデルを使用し検討した。
臨床進行期はAIS5例、IA期5例、IB1期52例、IB2期11例、IIA期9例、IIB期12例、IIIA期1例、IIIB期4例、IVA期1例、IVB期8例であり組織型は粘液性腺癌54例、腺扁平上皮癌30例、明細胞腺癌8例、類内膜腺癌6例、漿液性腺癌1例、その他9例であった。治療開始時の年齢中央値は49歳であった。観察期間中央値は4.3年であった。
初回治療は手術74例、放射線同時併用化学療法7例、放射線療法1例、化学療法26例(術前化学療法18例)であった。108例中30例が再発し、29例が死亡した。このうち癌と関連しない死亡が2例であった。AISでの再発、死亡はなかった。5年無病生存率はAIS100%、I期86.9%、II期39%、III期0%、IV期22.2%であった。5年生存率はAIS100%、I期90.1%、II期32.7%、III期0%、IV期22.2%であった。無病生存、生存に対し進行期に加えて初回治療が手術以外であることが独立予後不良因子となった。
考察
当院で治療した進行子宮頚部腺癌の予後は不良であった。初診時に手術不能例、遠隔転移症例も多く、今後化学療法を中心とした個別化した治療の検討が必要であると考えられる。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:化学療法

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