演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

新進行期分類による子宮体癌の予後検討

演題番号 : O70-5

[筆頭演者]
森 繭代:1 
[共同演者]
喜納 奈緒:1、古澤 啓子:1、名古 ゆり恵:1、宇野 雅哉:1、尾崎 喜一:1、八杉 利治:1

1:がん・感染症センター 都立駒込病院 婦人科

 

【目的】体癌のFIGO分類が改定され、腹腔細胞診は進行期決定から外れ、筋層浸潤の深さは1/2未満とそれ以上に分けられることとなった。新進行期分類が進行期別の生存率をより正確に反映するか検討し、進行期が変更となった症例について詳細な検討を行った。【方法】2001年1月から2010年12月までに当院で初回治療を施行した子宮体癌396例を対象とし、新旧進行期分類にて各ステージの生存率を検討した。またリンパ節転移陽性IIIC期症例のうち、新進行期分類にてpT1aとなる症例について組織型や腹水細胞診の陽性率を評価し、後方視的に検討した。【結果】旧進行期による各ステージの5年生存率はI期94.2%、II期72.6%、III期73.4%、IV期22.7%であった。新進行期による各ステージの5年生存率はI期91.0%、II期71.6%、III期70.0%、IV期22.7%であった。類内膜腺癌G1で旧進行期分類IIIA期(腹腔細胞診陽性のみ)から新進行期I期へとダウンステージングとなった症例を15例認めた。筋層浸潤が1/2未満(pT1a)の類内膜腺癌G1(IV期を除く)は138例あり、このうち腹腔細胞診にて陽性となったのは16例で、腹腔細胞診陽性率は11.6%であった。新IIIC期45例のうちG1は11例で、そのうち腹腔細胞診陽性は2例(18%)、pT1aであったのも2例(18%)であった。pT1aN1症例はいずれも広基性に発育し、筋層浸潤は1/3未満であったが腫瘍径が8.0x8.5cm、5.5x5.5cmと大きかった。【考察】新進行期ではIA期とIB期の生存率に有意差を認めるなど、進行期に従って異なった予後を示した。旧IIIAからI期にダウンステージングとなった腹腔細胞診陽性のみの症例の予後は旧IA+IB群との比較でも有意差がなく、新分類でI期となったのは妥当である可能性が示唆された。また類内膜腺癌G1で組織浸潤pT1aであった症例138例のうち、リンパ節転移を認めた症例は2例(1.4%)と少数であった。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:診断

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