演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

乳腺Metaplastic carcinomaの検討

演題番号 : O7-1

[筆頭演者]
北田 正博:1 
[共同演者]
松田 佳也:1、林 諭史:1、石橋 佳:1

1:旭川医科大学  乳腺疾患センター

 

【はじめに】乳癌の特殊型である化生癌(metaplastic carcinoma)は、非腺上皮または非腺上皮と間葉系細胞の表現型を示す。一般的に、発生頻度が1%程度のまれな組織型であり、発見時に進行例が多く、高悪性度であるとされている。当科で経験した化生癌を検討した。【対象】2000年~2013年6月までの乳癌手術症例1960例中、化生癌は12例(0.61%)であった。全例女性、平均年齢52.5歳、閉経前4例、6例で乳房温存手術を施行した。2例はIDCの診断でPSTを施行していた。組織型は扁平上皮癌5例、腺扁平上皮癌4例、紡錘細胞癌2例、扁平上皮癌+紡錘細胞癌1例であった。各症例の腫瘍学的特性、生物学的特性について検討した。【結果】1)腫瘍学的特性:腫瘍径の平均は3.2cm(0.4~9.0cm)、GradeI:2例、GradeII:3例、GradeIII:7例であった。Ki-67高値例が多かった(30~90%)。脈管侵襲は4例で陽性、リンパ節転移は1例のみ陽性であった。PST施行例の化学療法効果判定は共にGrade1aと低かった。2)生物学的特性:HRは全例で陰性、HER2は2例で強陽性であった。3)免疫組織学的染色:扁平上皮がん成分を有する例は、サイトケラチンCK5/6、34betaE12、p63陽性であった。一方、紡錘細胞癌成分では、サイトケラチン陰性、vimentin陽性であった。4)補助療法と予後:9例で抗がん剤治療を施行した。初期はFEC 療法施行例もあるが、近年なTC療法を施行している事が多い、現在まで全例無再発生存中である。【結論】化生癌症例を検討した。腫瘍径が大きく、高Grade例が多く、全例HR陰性であった。自験例では、大部分がリンパ節転移陰性例であったが、このような症例では、適切な化学療法を行うことで良好な予後も期待できる。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:診断

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