演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

シスプラチンを含む婦人科がん化学療法の悪心・嘔吐に対する標準支持療法の検討

演題番号 : O69-5

[筆頭演者]
米田 聡美:1 
[共同演者]
竹島 信宏:2、久慈 志保:1、高野 政志:3、栗谷 圭子:4、甲斐 健太郎:5、島田 宗昭:6、寺尾 公成:7、長尾 昌二:8、大槻 健郎:9、西 洋孝:10、平嶋 泰之:1、伊藤 公彦:4

1:静岡県立静岡がんセンター 婦人科、2:癌研有明病院、3:防衛医大、4:関西ろうさい病院、5:大分大学、6:鳥取大学、7:県立延岡病院、8:埼玉医科大学国際医療センター、9:東北大学、10:東京医大

 

【目的】シスプラチン(CDDP)を含む高度催吐性化学療法は、婦人科がん治療において重要である。患者は、抗がん剤に伴う悪心・嘔吐(CINV)のリスク因子である女性であり、CINV の予防は重要である。一方、婦人科がん患者に限定した標準支持療法(Aprepitant、Palonosetron、Dexamethasone)の効果を検討した報告はほとんどない。関西臨床腫瘍研究会婦人科グループ(KCOG)では、CDDP(50 mg/m2以上)を含む化学療法を初めて受ける婦人科がん患者を対象に、多施設共同第2相臨床試験として標準支持療法の有効性を検討した。【対象・方法】対象患者96名に、Aprepitant(1日目125mg、2~3日目80mg)、Palonosetron(1日目0.75mg)、Dexamethasone(1日目9.9mg、2~4日目6.6mg)を使用した。主要評価項目は、全期間(CDDP投与開始~120時間)のCR(Complete Response:嘔吐なし、救済治療なし、悪心の程度は問わない)の患者割合、副次的評価項目は、急性期(CDDP投与開始~24時間)と遅発期(CDDP投与後24~120時間)のCRの患者割合、CP(Complete Protection:嘔吐なし、救済治療なし、有意な悪心なし)の患者割合とした。【結果】CDDPを含まない化学療法歴のある患者は26%であった。CDDPの平均投与量は54.6mg/m2、併用された抗がん剤はアドリアマイシン47.9%、塩酸イリノテカン27.1%、ドセタキセル12.5%、パクリタキセル7.3%、その他5.2%であった。主要評価項目である全期間のCRの患者割合は54.2%であった。副次的評価項目である急性期と遅発期のCRの患者割合は、それぞれ87.5%、56.3%、全期間、急性期、遅発期のCPの患者割合は、それぞれ82.3%、45.8%、44.8%であった。【考察】CDDPの平均投与量が比較的少ないにも関わらず、これまでの報告よりもコントロールが不良であった。理由として対象患者が全例女性であったことが原因のひとつとして示唆された。Aprepitantの登場により従来よりもCINVのコントロールは改善されたが、対象が女性である婦人科がん化学療法においては、更なる支持療法の開発が必要であると考えられた。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:支持療法

前へ戻る