演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

子宮頸癌治療におけるIMRT(強度変調放射線治療)定位照射と腔内照射治療の比較検討

演題番号 : O69-4

[筆頭演者]
閨谷 奈津子:1 
[共同演者]
柴田 健雄:1、高木 弘明:1、早稲田 智夫:1、藤井 亮太:1、牧野田 知:1

1:金沢医科大学

 

【目的】子宮頸癌の根治的放射線治療は外部照射+腔内照射である。しかし腔内照射は合併症として子宮穿孔や腟裂傷が知られており、特に高齢者では腟管委縮による線源挿入困難例や疼痛の訴えも多い。近年、外部照射の発達により強度変調放射線治療(IMRT)による腫瘍制御が注目されており、他科の悪性腫瘍放射線治療としてIMRTによる定位照射が多く報告されている。しかし、子宮頸癌のIMRT定位照射の報告は国外でも少ない。当科では2011年より腔内照射の代替えとしてIMRT定位照射を子宮頸癌放射線治療に導入している。今回、IMRT定位照射の安全性と有効性を検討したので報告する。【方法】2011年より当院で子宮頸癌と診断され放射線治療(骨盤照射+IMRT定位照射:インフォームドコンセント有)を施行した7症例:IMRT群と2004年から2011年までの期間に当院にて外部照射+腔内照射を行った11症例:RALS群について治療に伴う安全性と腫瘍制御効果、及び生存率を比較し検討した。【結果】IMRT群の平均年齢は72歳(59-87)、FIGO進行期はIIB:2例、IIIA:1例、IIIB:3例、IVB:1例であった。組織型は扁平上皮癌:6例、腺扁平上皮癌:1例であり、平均腫瘍径は52.7mm(35-126)、7例中3例で化学療法を併用した。RALS群の平均年齢は55歳(26-77)、FIGO進行期はIIA:2例、IIB:3例、IIIB:5例、IVA:1例であった。組織型は全て扁平上皮癌であり、平均腫瘍径は32.3mm(10-70)、1例のみ化学療法を併用した。治療に伴う疼痛はRALS群の64.4%が鎮痛剤併用したのに対しIMRT群全例で治療に伴う疼痛はなかった。急性期有害事象は下痢でIMRT群が軽度だったが、その他2群間に差はなかった。腫瘍制御効果は腫瘍径8cm未満及びSCC推移で2群間に差はなかった。生存率はKaplan Meier法(Logrank test)にて2群間に差を認めなかった。【結論】当科で経験した子宮頸癌IMRT定位放射線治療について報告した。治療に伴う疼痛がなく、急性期有害事象もほとんどがGrade1以下であり、安全性が確認された。また、腫瘍制御効果と長期的予後はRALS群と同等の結果であった。今後IMRT定位照射は根治的治療が難しい症例における子宮頸癌放射線治療の選択肢となりうる可能性が高いと思われる。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:放射線治療

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