演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

子宮体がんに対するロボット支援手術の検討

演題番号 : O69-3

[筆頭演者]
佐川 泰一:1 
[共同演者]
寺内 文敏:1、大村 涼子:1、在津 令子:1、小島 淳哉:1、森竹 哲也:1、向田 一憲:1、中山 大栄:1、高木 偉博:1、西 洋孝:1、伊東 宏絵:1、井坂 惠一:1

1:東京医科大学 産科婦人科学教室

 

本邦では泌尿器科を中心に急速に普及し始めているロボット支援手術であるが、世界的には婦人科の使用率が最も高く、悪性腫瘍にも積極的に使用されている。中でも手術が縮小傾向にある子宮体がんは、鏡視下による低侵襲手術の有用性が高いと考える。また、子宮体がんは,年齢が高く、肥満婦人に多い傾向があることから、リンパ節郭清などを行う際には、術野展開が難しくなり手術創の拡大や術後創部離開などの問題も生じてくる。この点において鏡視下手術は有用と考えるが、手技的には開腹手術に比べ難易度が高いことは否めない。ロボット支援手術は、基本的には鏡視下手術であるが、鉗子の自由度やlearning curveが短いなど多くの利点を有するため従来の鏡視下手術とは一線を画する新しい手術法である。今回我々は、当科で経験した72症例を通して、da Vinciを用いた子宮体がん手術の有用性について検討した。適応は、組織型G1あるいはG2の類内膜腺癌で、術前診断が臨床期分類Ibまでの症例を基本とし、BMI、執刀時間、コンソール時間、リンパ節郭清時間、出血量、リンパ節摘出個数、入院期間、合併症などの因子について解析を行った。全例ロボット支援手術を遂行でき、出血量の著明な減量(平均32ml)および入院期間の短縮(平均5.3日)を認めた。執刀時間については延長を認めたが、learning curveに関しては執刀時間、手術時間、リンパ節郭清時間のいずれも短縮を認めた。BMIは、各因子に影響を与えなかった。合併症は2例に認め、開腹移行例はなかった。ロボット支援手術は、出血量、入院期間、手術操作性などの多くの利点を有することから、装置や手術費用などの問題は残されているものの今後、子宮体がん手術の選択肢の一つとなるのは間違いないであろう。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:手術療法

前へ戻る