演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

再発子宮体癌に対する治療方針の検討

演題番号 : O69-2

[筆頭演者]
榮 智恵子:1 
[共同演者]
吉岡 弓子:1、馬場 長:1、松村 謙臣:1、濱西 潤三:1、安彦 郁:1、小西 郁生:1

1:京都大学 婦人科学産科学教室

 

【目的・方法】子宮体癌は比較的予後良好な悪性腫瘍であるが、再発子宮体癌の治療成績は他臓器原発悪性腫瘍と同様に予後不良であり、治療法に苦慮する事が多い。1995年から2012年に当科で初回治療をおこなった子宮体癌471例のうち再発を認めた84例(18%)について後方視的に検討し、再発後治療方針を確立することを目的とした。【成績】再発部位は腟18.5%、腹腔内20.6%、骨盤内リンパ節10.3%、傍大動脈リンパ節14.4%、骨、肺、肝臓などの遠隔転移が31%であった。各組織型別の再発率は類内膜腺癌G1が3.2%、G2が15.8%、G3が30.6%、漿液性腺癌が44%、癌肉腫が38.4%であった。再発後の5年生存率は25%、平均生存期間は20.4ヶ月であったが、無増悪期間が3年以上の群では再発後5年生存率が50%であったのに対して1年未満の症例では20%であり、再発までの期間が予後に関連していた(p<0.05)。再発病変に対して手術や放射線療法を行った症例の再発後5年生存率はそれぞれ87%(n=14)と56%(n=17)であり、いずれも化学療法のみの施行群よりも予後良好であった(p<0.05)。合併症については手術群(n=14)で血栓症が1例、一時的尿閉が1例、放射線治療群(n=17)で6例に膀胱・直腸症状を認めたものの、いずれも自制内であり合併症は軽度であった。骨、肺、肝臓などの血行性遠隔転移例では再発後の平均生存期間が13ヶ月であり、骨盤内局所再発(44ヶ月)やリンパ行性転移(48ヶ月)と比較して有意に予後不良であった(p<0.05)。【結論】再発子宮体癌に対して、手術や放射線治療といった局所に対する根治治療が施行可能な症例ではQOLを損なうことなく長期生存が期待できることが示された。再発病変を正確に評価し局所療法の適応条件を慎重に検討することが必要である。一方、血行性転移を来たした症例はきわめて予後不良であり、新たな治療法の開発が必要である。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:手術療法

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