演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

胃癌術後1年目の体重減少に関わる周術期因子の検討

演題番号 : O68-6

[筆頭演者]
村上 剛平:1 
[共同演者]
瀧口 修司:1、高橋 剛:1、黒川 幸典:1、中島 清一:1、今村 博司:2、平尾 素宏:3、藤田 淳也:4、矢野 雅彦:5、森 正樹:1、土岐 祐一郎:1

1:大阪大学大学院消化器外科 、2:市立豊中病院、3:国立大阪医療センター、4:NTT西日本大阪病院、5:大阪府立成人病センター

 

【背景・目的】胃癌術後の体重減少は、術後の患者の栄養状態や生活の質に関連する重要な指標であり、また術後補助化学療法の継続性との関連も報告されている。早期胃癌術後の予後は良好であり、術後のQOLの維持が重要となる。胃癌術後の患者の愁訴に体重減少が多く、体重減少の抑制は術後QOLの維持に重要と考えられる。本研究では、胃癌術後1年目の体重減少に関わる周術期因子の探索を目的に検討を行った。【対象】対象は2005年~2008年に当院を含む関連施設で早期胃癌にて幽門側胃切除術を施行した167例を対象とした。術前過体重症例(BMI25≧)、術後化学療法施行症例は除外した。【結果】術後の体重の推移は、術前体重を100%として、退院時93.9±3.2%、術後3ヶ月91.3±8.4%、術後6ヵ月90.4±9.1%、術後1年91.6±6.1%であった。術後1年の時点で10%以上の体重減少を認める症例を体重減少群として周術期の要因を検討した。単変量解析では性別、年齢、再建方法(B1 or RY)、術中出血量、手術時間、術後の食事開始日、術後の合併症の有無、合併症による絶食の有無に有意差は認めず、退院時の体重減少率10%以上、術前BMI(BMI24以上)に有意差を認めた。多変量解析でも、退院時の体重減少率10%以上、術前BMI(BMI24以上) が独立した因子であった。【まとめ】胃癌術後1年の体重減少と退院時の体重減少に相関を認めたことから、術後の入院中の体重減少の抑制が、長期的な体重減少の抑制につながる可能性が示唆された。入院中の体重減少を抑制するためにどのような介入が効果的であるかが今後の検討課題と考えられた。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:その他

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