演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

cT3-T4 M0 直腸腺癌に対するTS-1+Bevacizumab併用 術前化学放射線療法の第II相試験

演題番号 : O64-2

[筆頭演者]
貞廣 荘太郎:1 
[共同演者]
鈴木 俊之:1、田中 彰:1、岡田 和丈:1、齋藤 剛太:1、上條 あけみ:1、中郡 聡夫:1、小澤 壯治:1、安田 聖栄:1

1:東海大学 消化器外科

 

Stage II, III直腸腺癌への術前の化学放射線療法(CRT)は, 局所再発を減少させ, 括約筋温存手術例を増加させる. CRTへの組織学的な奏効例では遠隔転移を含めて予後が改善する. 私達はTS-1を併用したCRTの安全性, 有効性(pCR 22.2%)を既に報告した. 腫瘍血管をnormalizeし, 腫瘍の酸素化増強, 薬剤の到達性向上に寄与するbevacizumabを5-FU系抗癌剤+bevacizumab を併用し, 高いpCR率が報告されている. そこでTS-1併用CRTの効果増強を狙い, bevacizumab+TS-1併用CRTの第II相試験を行った.[対象, 方法] 対象はcT3-T4 Nany M0, Tany N+ M0 中下部直腸腺癌. 2011年2月より登録を開始した. 骨盤照射はbox 4門照射とし, 1回1.8 Gy, 1日1回, 週5回, 計25回45 Gy, TS-1は80 mg/m2/dを 第1, 2, 4, 5週の合計28日間内服, bevacizumabはday1,15,29の2週間ごとに5mg/kgを点滴静脈内投与した.主要評価項目はpCR, 副次的評価項目は腫瘍縮小率, 括約筋温存手術率, 安全性とした. 2012年12月までに評価可能であった39例での結果を報告する.[結果] pCR率は 9/39 23.1%, 腫瘍縮小率は 注腸造影所見では50.3%, MRI volumetryでは77.5%, 肛門括約筋温存率は72% (28/39)であった.CRT中のGrade 3以上の有害事象はWBC減少 2.6%のみ. しかし肛門痛を 62%に認めた. 術後合併症は 33.3%, 縫合不全 7/28 25%, 会陰創哆開 2/11 18%であった.[結語] TS-1+bevacizumab併用 CRTは TS-1併用CRTに比較し, 抗腫瘍効果, 有害事象はほぼ同等, しかし創傷治癒関連の周術期合併症の発生が増加する.

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:放射線治療

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