演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

大腸癌腹膜播種手術症例の検討

演題番号 : O63-4

[筆頭演者]
樋口 晃生:1 
[共同演者]
塩澤 学:1、片山 雄介:1、沼田 幸司:1、澤崎 翔:1、五代 天偉:1、利野 靖:2、益田 宗孝:2、赤池 信:1

1:神奈川県立がんセンター 、2:横浜市立大学外科治療学

 

【目的】大腸癌腹膜播種手術症例において予後規定因子を明らかにして治療方針を検討する。【対象と方法】2000年から2010年の間に当院で手術を行った大腸癌1474例中、術中腹膜播種と診断し原発巣切除を行った70例を対象とした。【結果】男性33例女性37例。平均年齢62.9歳。結腸58例直腸12例。P1/P2/P3 29例/18例/23例。curB 19例curC51例であった。curB症例の3生率66.9%、curC症例3生率15.6%でcurC症例の予後が悪かった(p=0.000)。curB症例はP1/P2/P3 12例/7例/0例でP1とP2に予後の差はなかった。curC症例はP1/P2/P3 17例/11例/23例でcurC症例においてもP1/P2/P3で予後に差はなく、curC症例の予後因子は肝転移の有無、主組織型、リンパ管侵襲の有無であった。P1/P2/P3で検討してみるとP1/P2/P3の3生率は33.6%/47.4%/9.7%であり、P2とP3の間で有意差を認めた(p=0.007)。P1のみで単変量解析行うと肝転移の有無、主組織型、根治度で有意差を認め、予後因子は組織型と根治度であった。P2症例で単変量解析行うと肝転移の有無、同時切除の有無、根治度で有意差を認め、予後因子は肝転移の有無であった。P3症例で単変量解析行うと遠隔転移の有無で有意差を認め、予後因子も遠隔転移の有無であった。【結論】大腸癌腹膜播種症例ではcurB切除を行うことが予後の改善に寄与すると思われた。P1症例の予後因子に根治度が挙がっておりcurBの手術を行うことが重要であると考えられる。またP2症例では単変量解析では根治度で有意差を認めたが多変量解析では肝転移の有無のみが予後因子として挙がっているため、肝転移を有するP2症例の手術適応は慎重に決める必要があると思われる。P3症例では遠隔転移の有無のみが予後因子に挙がっているためP3症例の手術適応も慎重に検討する必要があると考えられる。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:手術療法

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