演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

Stage III結腸、直腸S状部癌における再発危険因子の選定

演題番号 : O61-5

[筆頭演者]
重政 有:1 
[共同演者]
小山 正三朗:1、橋本 康匡:1、草場 隆史:1、梶原 啓司:1、佐々木 伸文:1、碇 秀樹:1、國崎 忠臣:1、米満 伸久:2

1:佐世保中央病院 外科、2:佐世保中央病院 病理

 

【目的】StageIII結腸、直腸S状部癌について術後補助化学療法と再発危険因子について検討した。【対象】当科で2001年1月から2011年12月の間に根治切除をおこなったStageIII結腸、直腸S状部癌127例を対象とした。Stage分類は大腸癌取り扱い規約第7版を用いた。年齢、性別、腫瘍占拠部位、腫瘍径、組織型、壁深達度、リンパ管侵襲、静脈侵襲、洗浄細胞診陽性の有無、stage(3b/3a)、術前CEA値、術前腸閉塞の有無、術後補助化学療法の有無を共変量としてrelapse-free survival(以下RPS)に関してLogrank検定による単変量解析、Cox比例ハザードモデルによる多変量解析を行い再発危険因子について検討した。【結果】再発率は27.5% (35例/127例)であった。観察期間中央値は976日であった。術後補助化学療法を行った症例は88例(69%)であった。内訳は5-FU/LV 26例、UFT/LV 13例、TS-1 1例、Capecitabine 8例、UFT 29例、5’-DFUR 2例、FOLFOX 9例。単変量解析では壁深達度SE以深(p<0.0001)、ly2,3(p=0.0306)、v2,3(p=0.0359)、術前CEA値(10ng/ml以上)(p=0.0393)、術後補助化学療法施行なし(p=0.0446)、stageIIIb(p=0.0002)が有意な再発因子であった。多変量解析では壁深達度SE以深(HR 5.73, 95%CI 2.58-12.71, p<0.0001)、StageIIIb(HR 3.23, 95%CI 1.54-6.75, p=0.0018)、術後補助化学療法(なし)(HR 3.90, 95%CI 1.78-8.52, p=0.0006)が独立した再発危険因子であった。壁深達度SE以深あるいはstageIIIbいずれかの因子を有する症例を再発高危険群とすると、再発高危険群は62例であった。再発高危険群の中で5'-FU系の補助化学療法を施行した症例は45例(72.5%)、標準的術後補助化学療法を行った症例は32例であった。標準的術後補助化学療法を行った群(32例)とその他の症例(30例)でRFSを比較すると標準的術後補助化学療法施行群で再発が有意に抑えられていた(p<0.0001)。再発高危険群で標準的術後補助化学療法を施行した症例の1年、2年、3年RFSは84%、68%、59%、施行しなかった症例は42%、26%、17%であった。【まとめ】StageIII結腸、直腸S状部癌の再発率は27.5%で、壁深達度SE以深、stageIIIb、は独立した再発危険因子であった。術後補助化学療法の施行率は69%であった。StageIII結腸、直腸S状部癌に対して術後補助化学療法を施行することにより再発は抑えられていた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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