一般演題(口演)
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Stage2大腸癌の再発危険因子の検討 演題番号 : O61-3
1:信州大学 消化器外科
【背景と目的】stage2大腸癌は比較的予後が良好であるが、術後再発例も一定の割合で存在する。stage2大腸癌の予後のさらなる改善のため、再発危険因子を明らかにする。【対象と方法】2004年から2012年までの間に組織学的に根治度Aと診断されたstage2大腸癌切除例134例。平均年齢70.7歳、男性77例、女性57例、術後平均観察期間45.6か月。年齢、性別、腫瘍局在、組織型、肉眼型、腫瘍径、深達度、郭清度、リンパ管侵襲、静脈侵襲、検索リンパ節個数、術前腫瘍マーカー値等の臨床病理学的因子を用い単変量解析および多変量解析にて再発危険因子の検索を行った。【結果】全症例の5年生存率は85.6%であり、17例(13.1%)に再発を認めた。再発形式は肝転移7例、肺転移5例、リンパ節転移2例、腹膜6例、その他1例(重複例あり)。単変量解析において深達度およびリンパ管侵襲にて有意に再発のリスクが高かった。多変量解析においてはly2以上が独立した再発危険因子(p=0.0393)であった。【まとめ】我々の検討では、stage2大腸癌における再発危険因子は中等度以上のリンパ管侵襲を認める症例であった。これらの症例に対しては術後補助化学療法を検討するべきと考えられた。
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