演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

Stage II大腸癌の再発危険因子に関する検討

演題番号 : O61-2

[筆頭演者]
金丸 幹郎:1 
[共同演者]
末田 秀人:1、佐野 浩一郎:1、内山 周一郎:1、北村 英嗣:1、千々岩 一男:2

1:都城市郡医師会病院 外科、2:宮崎大学腫瘍機能制御学講座

 

【緒言】Stage II大腸癌に対する術後補助化学療法の有用性は確立しておらず、大腸癌治療ガイドライン(2010)においても一律に行うことは妥当ではないとされている.海外のガイドラインではStage IIの中で予後不良なサブグループに限り、十分なinformed concentの上で行うこととなっている.ESMOでは予後不良因子として・T4・低分化型や未分化型・脈管侵襲・リンパ管侵襲・腸閉塞例、穿孔例・郭清リンパ節個数12個未満・high CEA levelが挙げられている.【対象と目的】対象は2006年3月から2012年3月の間に当科で手術を行ったStage II大腸癌72例.再発危険因子について前述の予後不良因子などの中から検討する. 【結果】観察期間は3か月から84か月で中央値は36か月.年齢は43~93歳(中央値:74歳)、男性41例、女性31例、占拠部位はC,A:21例、T:6例、D:4例、S,Rs:26例、Ra,Rb:15例.組織型はwel:20例、mod:43例、por:5例、pap:3例、muc:1例で、壁深達度はss:67例、se:4例、si:1例.術後補助療法は28例(38.9%)に行われ、レジメはUFTが16例、UFT/LVが2例、Xelodaが9例、FOLFOXが2例であった.再発は11例(15.2%)にみられた.再発までの期間は2か月から18か月で中央値は12か月であった.再発危険因子について予後不良因子、年齢、性別、占拠部位(結腸と直腸)、術後補助療法の有無について単変量解析を行い、年齢のみ有意であり予後不良因子や術後補助化学療法による差は認めなかった.多変量解析でも同様であった.70例に一つ以上の予後不良因子を認めたが、再発例でその数が多くなる傾向も認めなかった.【結語】当科の再発症例において予後不良因子との関連はみられず、年齢のみ有意であった.術後補助療法の意義についても肯定的な結果ではなかった.実臨床において少なからず起こるstage II大腸癌再発に関して危険因子及び推奨される術後補助療法のレジメについて指針の必要性を感じている.

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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