演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

進行頭頸部癌の導入化学療法DTX,CDDP,S-1(TPS)後の化学放射線療法の忍容性・有用性

演題番号 : O60-3

[筆頭演者]
山崎 知子:1 
[共同演者]
石木 寛人:1、榎田 智弘:1、藤井 誠志:2、全田 貞幹:3、荒平 聡子:3、河島 光彦:3、秋元 哲夫:3、田原 信:1

1:国立がん研究セ東病頭頸部内科、2:国立がん研究セ東病臨床開発センター臨床腫瘍病理部、3:国立がん研究セ東病放射線治療部

 

【目的】切除不能局所進行頭頸部癌の標準治療は化学放射線療法であるが遠隔転移の制御が課題である。導入化学療法について海外では有望な報告があり、当院では内科、外科、放射線科の合同カンファランスにて遠隔転移リスクの高いと判断した症例に対して実施している。今回、忍容性、有用性を後方視的に検討した。【対象と方法】2005年3月から2012年5月に当院で導入化学療法(TPS)後に化学放射線療法(CRT)を施行したStageIII-IVBの中・下咽頭・喉頭癌患者63例を対象とした。TPSは1日目Docetaxel(60-70mg/m2),CDDP (60-70mg/m2)を点滴静注,1‐14日目にS-1(40-80mg/m2)内服を3週毎3-4コース施行。効果判定後、化学放射線治療(60-70Gy/33-35回)を施行した。 【結果】 63例の内訳は男/女=60/3,年齢中央値61歳(36-76), StageIII/IVA/IVB=1/35/27,組織型=全例扁平上皮癌。総TPS 164回でTPS回数中央値は3回。TPS中のGrade3以上血液毒性は好中球減少34例(54%),白血球減少23例(37%),発熱性好中球減少症7例(11%)。Grade2-3の非血液毒性は食欲低下 20例(34%),粘膜炎11例(17%)。TPS終了後は58人(92%)がCRT実施可能。CRT中は好中球減少20例(34%),ヘモグロビン減少10人(17%)。Grade2以上の粘膜炎53例(91%)。Grade4の非血液毒性はTPS,CRTともなし。奏効割合はTPS後89%,CRT後83%。CRT後のCR割合59%。観察期間中央値は32カ月,2年無増悪生存率および生存率は60%,68%。【結語】切除不能局所進行頭頸部癌に導入化学療法TPS後にCRTを施行したが、適切なマネージメントにより忍容性は保たれ抗腫瘍効果も期待できた。

キーワード

臓器別:頭頸部

手法別:化学療法

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