演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

局所進行口腔癌切除術におけるMCFP法

演題番号 : O6-6

[筆頭演者]
安里 亮:1 

1:京都医療センター 頭頸部外科

 

 演者は、2007年に口腔咽頭がん切除後の粘膜欠損に対してPGAシート+フィブリン糊被覆法(Mucosal defect Covered with Fibrin glue and Polyglycolic acid sheet:MCFP法)を開発した。本法は深い組織欠損には不向きではあるが、進行癌であっても全身状態などで再建手術できない症例や術後機能が再建術と遜色ないと判断した場合にも本法を施行するようになった。今回は局所進行口腔がん切除後に本法を施行した症例について検討した。 2007年11月から2012年まで京都大学(~2009年3月)・当院(同4月~)にて口腔がんにたいして、根治治療を行った133例中、T3以上の局所進行例は30例で、再建手術を行わなくても顎義歯のみで良好な構音咀嚼嚥下機能を保つことが出来る上歯肉(8)・口蓋(2)癌を除外した20例を対象とした。男13・女7例、年齢は32-98歳平均62歳、部位は下歯肉7例・舌7・頬粘膜5・口腔底1であった。80歳以上の高齢者5例、呼吸不全1例、透析中の腎不全2例・MDS1例では再建手術が困難と判断し本法を選択した。術中頸部と交通のあったs症例は12例あり、交通部分を吸収糸で縫縮し本法を行った。 結果:原発創部からの術後出血は、1例でみとめられ、病棟で電気凝固による止血が可能であった。術後疼痛では、NSAIDを定期的に使用した症例が4例、1日1回以下の屯用で使用した症例症例は7例、使用しなかった症例は9例と、創部の大きさの割には出血・疼痛ともにコントロールは良好であった。術後機能では、5例の下顎区域切除全例で咬合不全のため咀嚼障害(軟菜食摂取)と、高齢者の1例で1ヶ月以上の嚥下障害を認めたが全例最終的に経口摂取可能となった。術中頸部と交通のあった12例は、3例に創部感染を認め1例で瘻孔形成したが、保存的に治癒し、MCFP法は進行癌においても有用とおもわれた。

キーワード

臓器別:口腔

手法別:手術療法

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